少子化と言って騒ぎますが、日本の人口の推移を考えるとたいした問題ではないとも言えます。
明治維新の頃の人口はわずか3330万人です。
第二次世界大戦時には8390万人まで増えていました。
そして2006年の1億2779万人のピークを迎えました。
順調に増えたようですが昭和13年には人口増が30万人という時代もあったのです。
そこで「産めよ殖やせよ」というスローガンのもとに人口増加運動があったのです。
早婚、多産の勧めなど具体的な政策もありました。
減り始めたら少子高齢化というのはしかたない事だと思います。
出生率は日本だけでなくロシア、韓国、ウクライナなど低い国も多くあります。
中国もやがて人口のピークを迎え、減り始めるそうです。
インドは今後さらに増え続け近い将来には中国を追い越すと言われています。
元はインドだったパキスタンとバングラディシュを合せたらすでに15億以上で
近い将来は20億を超えると予測されています。
産業革命の始まった頃の1800年には地球上の人口は10億人ほどだったと言われています。
今は70億人近くになったようです。
この増えすぎた人口問題はCO2よりも大きいでしょう。
日本は飽和して減り始めたのですから、それを上手くこなしていかなければなりません。
近年は日本の農業を支えてきたのは60歳以上の高齢者です。
その人たちが極端な低賃金、あるいは無報酬で働いています。
食料を生産しているのですからお金は見えなくても
大きな利益を上げているとも言えます。
食料の自給、高齢化社会という大きな問題はそこでは解決しているのです。
人口が減り始めたからでしょうか、土地や家がやたらに余って売りに出ています。
まだ使える家と少しの農地が付いて300万円というような物件もあるそうです。
イギリスにお金を使わない生活を実験したした人がいるそうですが、
大袈裟に言わないだけで田舎には失業したから自給自足に近い暮らしをしている人も実際にあります。
価値観を少し変えるだけでわずかなお金でも幸せな生活を送ることを実践している人は多くあります。
そうしろと言うのではなくて、そういう突破口も考えられるという意味です。
人間の可能性は無限にあるのです。
日本人の大部分は都市に暮らしています。
東京を中心にした首都圏という世界最大の都市には4千万人も住んでいます。
そのことがすでに奇跡に近いと思います。
人間の営みを再生して希望をつなぐ事などたいした問題でもないような気がします。
まだつづく