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日本人カメラマンの死

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先日来、ここへ書こうと思っていた事があって考えをまとめていたのですが
その考えが根底から覆されるような事件が起こりました。
タイで死んだ日本人カメラマンの最後に撮影した画像をテレビで見ました。
最近はyoutubeなどで衝撃的な映像は見慣れてきたつもりでしたが
さすがに生の戦場でほんとうに命を懸けた取材は悲しいものがあります。
「削命」という言葉が頭に浮かんできます。

生きている実感を得るには極限状態に身を置くのがてっとり早い方法です。
虚無を感じるヒマを持たず、何かに追われながら日々の達成感を必死になって作るのです。
経験のない人は、膨大な借金があれば人生は苦しみだけになると思うでしょう。
しかし、現実にはそれを乗り越えるために日々の希望をつなぐ努力こそが必要です。
それを「逆マネーゲーム」と思い戦える人間こそが生き残るのです。

もっと切実なのが戦場カメラマンだと知りました。
「・・・地獄の上の花見哉」より一歩進んで地獄の中にいてこそ得られる希望や喜びがあるのです。
自身の名誉やお金のために動いていたとは思えません。
崇高な使命感や大きな達成感がそこにあったと想像します。



ニヒリズムからの脱却には、それぞれの職業において如何に希望を持って生きるかがたいせつだ
・・と結論めいた事を書こうと思っていましたが、それほど単純な事で無いようです。
絵に描いたようなささやかで平和な幸福を目標に出来る人の方が少ないのは確かです。
by tatakibori | 2010-04-14 09:24 | その他
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