選挙の結果について色々な意見を読みました。
不安定な政局に対して「民主党を支持して政権を任せたからには
もう少し時間を与えるべきだった。」という民主党支持の意見も多くあります。
国民の意思として今回は自民に入れたある意見がありました。
「今の日本には政治は不要、ヘタな事をするくらいなら何もしなくて良い。」
一見、無茶な考えのようですが案外これが真理ではないかと私も思います。
不安定な政局は政治家が政治の上にあぐらをかいて利権をむさぼる事にブレーキをかけます。
本来、政党とは名誉や徳目による結合であり、私利私欲に基づく人間集団(徒党)ではないとあります。
今の民主、自民はもはや政党ではありません。
高校の同級生Y君は有名な江戸時代の武士の社会の研究家ですが、参勤交代にも詳しいそうです。
参勤交代制度の目的は、諸大名に出費を強いることでその勢力を削ぎ、
謀反などを起こすことを抑止するためだったとされます。
これにより大名は多額の負債を抱え不安定な財政に苦しみました。
また参勤交代により街道が整備され宿場が賑わい、江戸の文化が地方へ伝わり
その経済効果は計り知れないほど大きかったのです。
今の不安定な政局は考えようによっては参勤交代と同じような効果があります。
政治家達は追い詰められた状況で仕事に励まなければなりません。
まさに徳川家康の「人の一生は重き荷物を負うて遠き道をゆくがごとし」です。
重いものを背負って人間は一人前です。
伊勢神宮の式年遷宮は20年のインターバルで多くの建物を建替えます。
それは神宮を守る人々にとっては限界的な大きな負債があるのと同じです。
日本で一つだけの国のための神社は常に大きな重い荷を背負い続けてきたのです。
前に進めないほど辛い事もあるでしょうがそれに耐えて国も進んで行かなければ
ならないのだと思いました。
西洋の理論で考えただけでは日本の国民の意思は分かりません。
人々の意思の総意は神の意思でもあるのかもしれないし、
これから今までには無かった新しい政治の形態が始まるのかもしれません。
時代は常に必然に流れます。
戦後のおかしな歴史教育を受けたからそれが見えないだけのように思えます。