人気ブログランキング | 話題のタグを見る

真夏のオーディオ2

猛暑が続くとスピーカーも乾いて音がシャンとしてくるようです。
アナログレコードの方が音が良いのはCDプレーヤーの質が低いのが原因かもしれないので
もう少し実験を重ねる事にしました。
真夏のオーディオ2_d0006260_12271975.jpg

エリック・ドルフィー「アウト・トゥ・ランチ」は機器が変わっても
レコードとCDはほとんど同じ音が出ます。たいへん不思議です。
キース・ジャレット「ケルン・コンサート」はCDの方が圧倒的に音が良い例です。
レコードは歪が多くて嫌悪感を持つような響きが耳に残ります。
私の耳はやや壊れているのである種の歪を受け付けません。
この2枚はCDで聴くべきです。
真夏のオーディオ2_d0006260_12315486.jpg

グレン・グールドは以前にも書きましたがレコードが豊かな感じがします。
先日、紹介のリッキー・リー・ジョーンズもアナログがお薦め。
優秀録音盤として有名なドナルド・フェイゲン「ザ・ナイトフライ」は是非アナログで聴いていただきたい作品です。
こういうのを聴くとCDには何か欠陥があるように思えてきます。
真夏のオーディオ2_d0006260_12372732.jpg

最近のお気に入り「ベートーベンピアノソナタ全集」ウィルヘルム・バックハウス(10枚組レコード)
ピアニスト用の教科書みたいなレコードですがとにかく音が素晴らしいのです。
偉大なブロンズの彫刻のような存在感です。
1960年代の録音ですからレンジはやや狭いようにも思えますが
力強さと音の生々しさやその音の純粋無垢な響きが迫ってくるように思えます。
クラシックはよく分かりませんが、単純に音だけでも聴いていて飽きません。
これの後に聴くとケルンコンサートなどチキンラーメンかマクドナルドのような
子供だましの味に思えます。
しかし、意外にもこの後スティーリー・ダンを聴くと上手く作ってあるなァと感心します。
まったくの好みの問題かもしれません。w
バックハウスは1969年に他界しているのでこの写真は60年代ですが最新のデジタルで撮ったような鮮明さです。
当時のレコードジャケットでこれほどシャープな画像は他にないと思います。
こんなこだわりまでこの全集の質の高さを示すものだと驚くばかりです。
by tatakibori | 2010-07-26 12:57 | オーディオ
<< 短編2「昭和26年生まれのパパ」 民族派 >>