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花火

夜空に美しい花火大会の季節になりました。
花火にはもう一つの意味があるようです。
「花火を打ち上げる」には「人目を引くが長続きしない」と言うような悪い意味もあります。
最近で言えば音楽プロデューサーの小室哲哉など花火のような存在そのものです。
人目を引く事だけを考えた極端な例を上げればオウム真理教事件など最大級の花火だったと言えます。
大きな犯罪を起こし加害者になるのは人目を引く一番簡単な方法なのです。恐ろしい事です。
天才ブルース歌手のロバート・ジョンソンの「クロスロード伝説」は、
十字路で悪魔に魂を売って引き換えにギターのテクニックを身につけたというものでした。
実際に彼は27歳で不幸な死を遂げたと伝えられています。これぞまさに花火のような人生です。
ロバート・ジョンソンは後の世に大きな影響を与えた偉大なミュージシャンですが、
悪い事だけは天才にそっくりな芸術家も多くあり「花火」を打ち上げようとチャンスをうかがう輩は後を絶ちません。

どうやったら大きな「花火」を上げられるか考えてみました。

花火を上げるにはまとまった資金が必要になります。
手っ取り早くお金を集めるには宗教を利用するのがよくある方法です。
虎の威を借るか、奇跡を起こすか・・術はいくらでもあります。
例えば「水」を使えば必ず儲かります。
「命の水」「奇跡の水」「プラズマナノイオン水」とか適当なネーミングで万病に効果があるとか
糖尿病や末期ガンが治ったような信じがたい効能があれば人々はいくらでもお金を出します。
宗教団体を隠れ蓑にすれば薬事法から逃れる事ができるし「水」の信頼性もグレードアップ間違いないでしょう。

資金がある程度貯まる頃には「大花火」はどんな方法にするか考えも浮かんでくる事でしょう。
無理に斬新なアイデアを考える必要はありません。
過去に全く例のないものよりもどこかであったような事柄の方が親しみが生まれやすく
早く人々の支持を得られるように私は考えます。
花火は一人の力では上がりません。同じように花火を上げたいと願う人を探してチームを作るのも重要です。
美術の場合は世界的な賞とか美術館に展示してあるというような力のある権威そのものが崩壊しつつあるので
権威や名声はでっち上げでも通用するでしょう。
マイナースポーツのような条件付の世界なら賞も簡単に手に入るかもしれないし、賞によってはお金で買う事も可能です。
作品自体には奇策があります。
ワイセツなモチーフにすれば何か凄いけれどテレビや新聞への露出がなくなるので神秘性が高まります。
そして自分の名前を冠した個人美術館を作るのです。
もちろん設計は安藤忠雄くらいのビッグネームに依頼します。
10億円もあれば日本中の注目を集める美術館が出来上がるでしょう。
村上隆や東浩紀に頼んで芸術新潮に悪口を書いてもらえば完璧です。
美術館前の広場では右翼の集会とか盆踊り大会やB級グルメのイベントなど開催します。

平和な老後を望んだり、借金の無い人生を願ったりしてはいけません。
死ぬまでひたすら突っ走るのが花火的人生です。

私には絶対に出来ない事を並べてみました。w
by tatakibori | 2010-07-28 20:40 | 日々の生活
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