戦前、戦後と言うようにやがて震災前、震災後と言うようになると書いた人があります。
時間がたてば日本の歴史上で大きな区切りになるのは間違いありません。
66年前の終戦時とは違う形で大きな変化が今まさに始まろうとしています。
3ヶ月が経過して少し方向が見えてきたので、今後の変化を予測してみようと思います。
先ずは原子力発電の限界と廃止、さらなる安全な社会の構築など現実的な問題があります。
それは別として、人々の意識の変化が大きく進んだのが
ボランティア活動などの援け合う気持ち、困っている人への優しさだと思います。
天皇陛下が被災地や避難所を訪問され被災者を励まされた事がそれこそ象徴していると思います。
政党政治の限界、天下りの弊害など明らかになり大きな変化が始まろうとしています。
今までタブーであった国家の膿をこの際に出していこうとする動きもあります。
生活保護の見直しなどその始まりのようです。
見逃せないのは最高裁での公立学校の卒業式で「君が代」を斉唱するときに教諭を起立させる
校長の職務命令は「思想・良心の自由」を保障した憲法19条には違反しないという判決です。
注意しなければならないのは、大阪維新の会が言う教職員に君が代の起立斉唱を義務付ける条例と
この判決は同じテーマでありながら目的が違うと言う事です。
大阪維新の会はその名が示すように「錦の御旗」を掲げて政権の座に着こうとしている
野心の集団である可能性が高いと私は見ています。
そして今日の、
放送法はNHKの公共性を認めており、テレビ設置者に受信契約と受信料支払いを義務付けた規定は
合理性があり視聴を強制するものでもなく、憲法にも反しないという判決です。
今までタブーとして語られず分かり難かった「民放はスポンサーには逆らえない」という大きな前提が
多くの人々が知るようになってきたことです。
民間放送が公共性、中立性に欠けると間接的に示した判決のように思えました。
多くの人々はマスコミの流す情報を鵜呑みにしなくなってきました。
東京都民が言いたい放題の石原氏を支持したのも震災後ならではの事だと思います。
はっきり、こういう風になっていくと言えませんが何かが変って進んでいるのは確かです。
明日は首相の不信任案の採決があります。
どうなろうとも、大きな政変の中に我々はいるのです。