人気ブログランキング | 話題のタグを見る

女性像

女性像_d0006260_19484219.jpg

父の得意な妖艶な女性像です。
品のよさと色っぽさを高い次元で表現していると思います。
時々ですが、このような女性像を嫌うお客さんがありました。
ずべて、奥様が嫉妬してご機嫌が悪くなるという話でした。
世の中にはずいぶん嫉妬心の強い女性がたくさんいるのだなあと思っただけでした。
しかし、私も年齢を重ねオヤジになってきて
人の心情の奥深い部分をようやく知るようになりました。
この場合の多くは女性の嫉妬心ではなくて男性の欲情を醜く感じる
女性のデリケートな感情であるようです。
男たるもの適度な色気を持ちながらも気高く紳士的であるべきなのです。
劣情を起こさせるのは芸術として劣るものではないかと
父と激論した事がありますが、作品がいくら気高くても
鑑賞する側のフェティシズムが2次元にあるなら
その責任は作者にはありません。
しかし、厳密に言えばそういう傾向は多くの人が持っているし
美術を愛する人に限ればさらに割合が高くなると考えられます。
だからこそ芸術家はあくまでも気高い表現を目指すべきなのです。
相聞歌に対する解釈を話せばその人の愛情の在り処が分かります。
「萌え」という流行語にも広い意味があり、男女の感情を超えた
深い人間愛を語る人もネット上に見た事があります。
美術における「相聞」というのが今後の私のひとつの課題になってくるように思えます。
歳を重ねて初めて取り組める表現もあるようです。
by tatakibori | 2011-12-01 20:42 | その他
<< Regulation 趣味 >>