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夫婦別姓を求めて法律を変えるように裁判を起こしている女性がテレビのニュースに出ていました。
結婚していて夫の姓を名乗らずに旧姓を使っているが、銀行や公文書など結婚によって変わった
姓を使わなければならないのが嫌だと言ってました。
「姓」は法律では「氏」で、その家の名です。
日本ではほとんどの場合、結婚によって男女どちらかの「氏」を名のる事になります。
国によっては男性の姓を名のる所もあるようです。
中国では姓は血統を表すもので結婚によって変わるものではありません。

女性が結婚によって姓を変えるのが嫌なら、男性が女性の姓を名のるという方法もあります。
そもそも「氏」と言うように伝統や血統など人権にかかわるものが嫌なら、
女優の「優香」とか「波瑠」のように姓を捨てるという方法があって良いかもしれません。
ある方に「家を守ってきた(年老いた)親の気持ちを理解して欲しい。」と言ったら、
「そういうものに縛られずに自由に生きなければならない。」と反論されました。
そんな人は「家」や「氏」を捨てて、そこから離れた自由な人生を送れば良いと思います。
そもそも法的な婚姻にどれほどの意味があるのかと思います。
同性婚を認めようという動きまであるのですから、狭い「氏」だけにこだわるのは
法律や社会の価値観への挑戦でしかないようです。

写真は万葉集の巻頭の歌、雄略天皇御製を書いたものです。
「家」と「名」を問う事は求婚を意味しています。
これをロマンチックな詩と読むか、封建時代の権力者の
驕りと見るかのような違いがあるなら、
多くの名作文学や映画、演劇も味わいを失う場合があります。




by tatakibori | 2015-11-09 14:05 | 日々の生活
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