木丹木母集

その後記に保田師はこう書いている。

歌に対する私の思ひは、古に人の心をしたひ、なつかしみ、古心にたちかへりたいと願ふものである。方今のものごとのことわりを云ひ、時務を語るために歌を作るのではない。永劫のなげきに貫かれた歌の世界といふのが、わが今生にもあることを知つたからである。現在の流伝の論理を表現するために、私は歌を醜くしたり、傷つけるやうなことをしない。さういふ世俗は私と無縁のものである。私は遠い祖先から代々をつたへてきた歌を大切に思ひ、それをいとしいものに感じる。私にとっては、わが歌はさういふ世界と観念のしらべでありたいのである。・・・・

今も手に入る文庫本の「木丹木母集」(新学社・¥680)では、さらに歌人の山川京子先生のこころに響く美しい文章の解説が続く。




あえて分かりやすく言えば、
山頭火の俳句や詩を彫った似非棟方志功の木版画と
「炫火頌」を同列に見られるようにしてはならない
・・・という事です。

何かを紹介するのではなくて自分の作品を作るのですから
保田師の「思ひ」を勉強する事から始めています。

押し付けがましく薀蓄を述べるようなものではありません
文字の美しさやゴマカシの無い彫りで伝えていきたいと思っています。


山田尚公の40代最後の区切りの仕事です。
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by tatakibori | 2006-10-14 21:08 | 仕事 | Comments(4)
Commented by Lilly at 2006-10-15 11:33 x
写真掲示板で今日の新作を拝見しながら、表現されているものから感じられるものがなんなんだろうと??でしたが、tatakibori様の思いの真意を少し理解できました。緒方志効、昭雲ではないものという事は努力しかないですね、でも40代最後〜とは思えない若さがあります、私が一番気に入った「うつみそは〜〜」の唄ですが、音〜♪〜リズム感あふれています!!志功、昭雲の好んだ♪〜は分かりませんが、、あの良い音色〜かもちだすオーディオの中ではしてなかったと思われます、又、美しい奈義の朝夕の自然の空気を感じ取っている、そんなものが作品に出ています。人が感じ取ってくれることはいかにしようが結果論、いかに作者の真意、心、が込められるかです、てのひらに無限を乗せ、ひとときに永遠を〜!良い作品、らしい作品、いいものは人の心捕らえます!
Commented by tatakibori at 2006-10-15 16:27
おや、名前が変わりましたか?

妹が「固いんじゃないん?」といいました。(笑
あえて若さを出す為に手先の文字にせずに若さを強調しています。
忠告に従い今後はわずかに柔らかい文字も書いてみようかな・・と思っています。
Commented by yuriko,s at 2006-10-15 18:35 x
!!!ダメダ分かった?!                      この前、万葉仮名文、発見され、どんな人が書いたのだろう?という事に大変興味そそられました!〜何千年前いや何世紀前ですよね、日本の文化に乾杯!文字を書く、いや叩いて頑張って良いもの残しましょう!
Commented by tatakibori at 2006-10-15 20:04
心が空を駆けて遊んでいるような文章はすぐに分かります。(笑

頑張ります。
いつも、ありがとうございます。
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