今日までに35点の木版画を彫りました。
これほど集中して木版画に取り組んだ事もないし
文字が中心の作品を連続で製作したのも初めてです。
書は特別な勉強はしてないですから
父の集めた文字のお手本のような書物や
書家や画家、文士の文字などで独学です。
だからすぐに行き詰って悩んでしまいます。
いくら頑張って書いても彫るとまた変わってきます。
基本的には棟方、保田、昭雲の文字がベースになってますが
自分としては若さや初々しさを表現したいという
気持ちが強いのでやや雑な部分もありますね。
私の仕事にしては参考にするものが多い作品です。
オリジナルの発想よりも勉強しながら組み上げて製作するのです。
文字の個性が強いので自然とそうなるのです。
自分としては今の世に氾濫する過度にデザインされた書や
天衣無縫を気取った知性のかけらもない文字とは
全く違う表現だと思っています。