年々歳旦詠

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遠つ祖 継ぎこしならひに 元旦の かまどの火を吹く 夜のさかりに
(右、年始神火ヲ継グハ家ノ当主ノ代々ノ任務也)
もはや家という概念が崩壊しつつある時代ならばこそ
このような歌を後の世に残すべきです。
保田師は民俗学のような話が大好きで、若い私や兄を相手にでも
美作ではこういう事はどうなんだ?と熱心に話しておられました。

この歌には「の」が3回、「に」と「か」が2回出てきます。
それぞれを少し変えるのが美しい文字を書くコツです。
保田師の作は万葉集と違って最初からかな混じりで
作られていますから、その文字の並びなども考慮されているようです。
筆を持って書くとそれがよくわかります。
父を相手にそのようなお話もされていました。
だから保田師の文字はフォントのためにデザインされたものとは
全く違います。一つの文字を取り出してもそれだけで美しいわけでは
ありません。勘違いしてはいけないのです。
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by tatakibori | 2007-09-29 21:01 | 仕事 | Comments(0)
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