審美眼

美を的確に見極める能力です。
本当はありふれた感覚であるべきですが
残念ながらその能力には個人差があります。
やはり多くの本物を見て勉強した人は感覚が優れているようです。
逆に美術をお金に換算して考えるような人は鈍くなっていきます。
有名だったり高価である事のほうが心を動かしてしまうからです。
だから愛好家や学芸員などのほうが素人より
その能力が劣っている場合も多いと思われます。

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これは叩き彫の完成直前の祖父の作品です。
おそろしいほどの計算されつくしたようなバランス感覚と
巧みな道具の使い方によるデフォルメです。
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さらに60年以上の歳月がこの作品に重みを加えています。
本当の芸術の持つ光がここにあります。
これはほとんどの人が素直に感動できる真実の美です。


作品も良いですが
Nikon D700 + Tamron A09 も優れています。
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by tatakibori | 2008-12-13 19:36 | 仕事 | Comments(4)
Commented by yayoishibainu at 2008-12-15 19:05 x
こんばんは。。。

山田家の原点を拝見し
木肌の美しさに とても惹かれました。
祖父様よりの伝承 
とても大切な事と改めて感じております。
木の持つ生命力は 年月を経ると大きくなるのかな?

尚公さんの木肌は とても温かくて。。。
毎日眺めては 心を落ち着かせております。

Commented by tatakibori at 2008-12-15 20:31
ありがとうございます。
祖父の作品には素直な感動があると思います。
でも、記憶にある祖父の彫る姿は仕事が思うほどできなくて
少し悲しそうな表情でした。
祖父はこれを伝承する計画ではなかったのですが
棟方志功が強くそれを望んで父が継ぎました。

木は年を重ねると味が出てきますね。
60年前の木彫にはかないません。
Commented at 2008-12-16 02:05 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by tatakibori at 2008-12-16 07:03
コメント、ありがとうございます。
世の中には素直で純粋な感性の持ち主の方が多いのですが
この方のようにシャイで寡黙な人がほとんどです。
多くの場合、前に出て目立とうとするような人ほど感性が鈍いようです。
人の世はそんなものだと思います。
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