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一人称は何を使いますか?

「オタク」という言葉があります。
80年代にたぶん中森明夫という人の発案で
アニメのマニアが二人称に「お宅」を使う場合が多いので
その人たちを「お宅族」と名付けた事が始まりだそうです。
今では「鉄オタ(鉄道マニア)」「オーオタ(オーディオマニア)」「アニオタ(アニメマニア)」
などのような使い方が一般的のようです。
では、オタクな人々は一人称は何を使うのでしょうか?
80年代の雑誌には「拙者」を使うべきだと面白く書いてあったのを
思い出します。

私、僕、俺、わい、わて、おいら、わし、うら、おら、おいどん、わらわ、ぼくちん、
あたし、あたい、本官、本職、筆者、我輩、朕、余、小生、あっし、拙者、みども、
自分、俺様、あたくし・・・・。

文学的には私、僕、小生、筆者、我輩、余などでしょう。
保田師は若い頃(1930年代)には「僕」も使っていて意外な感じです。
どこかに「余」を使った文章があったと思います。
若い人が世に強く宣言するような文章だとカッコイイかもしれません。

50を過ぎて分別がハッキリしてくると
「ぼく」とか「余」を使うと浅い感じがします。
それにある程度の地位になると使う一人称を少なくしたほうが
アイデンティティを保つ意味においても良いと思います。
表現が豊かだと思って人があまり使わない変った一人称を使ったり
文体や一人称をその度ごとに変えるのは
人格がしっかりしていないように思えます。

私は喋る時は方言だから「わし」、「僕」「私」などです。
「俺」は何故か使いません。
「やっぱり、ワシは『わし』が好きじゃけん。」です。(笑
by tatakibori | 2009-01-14 21:07 | その他
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