計算は無い方が良い

きちんと計算して、下絵を書いて、定規で真っ直ぐな線を引いて
鋸目を入れて・・・正しく作ればそれはとても味気ないものに
なってしまう危険性があります。
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カメラを三脚で固定してライトを当てて構えると
見事なまでにゆがみだらけの彫刻である事を露呈します。
木の彫刻はノミ跡が味だから同じタッチで彫り続けます。
頭で考えるよりノミと木が自然に織りなす表情を
同じリズムで繰り返し続けるのです。
その時にいかに頭の中を「無」にするかが重要です。
定規を当てて線を引くような事でないのは確かです。

長く続けていると頭の中の常識的な部分が減ってくるのが
自分でも良くわかります。
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by tatakibori | 2009-05-03 19:59 | 仕事 | Comments(2)
Commented by BB at 2009-05-03 22:53 x
いやいや、一見乱れた線の奥に、実に整然とした力強い本体が
見えるように感じますよ。  ま、才能のない私の意見なんで、
アレなんですが。  常識的な面・・・まあ、逮捕されないくらいの
個性は全然OKではないですか?  RCのあの方のように
個性ゆたかに生きたいものですねえ。
Commented by tatakibori at 2009-05-04 08:00
じつは、この文章を書くきっかけは忌野氏の訃報を知ってからでした。
70年代フォークとは全く違うソウルフルで純粋な世界を持っていましたね。
あまりに過激で表舞台に立てないようなところもありました。
彼に比べればほとんどの歌手は鼻歌程度です。
米国大衆音楽で言えば「ソウル」なんでしょうが
あらゆる芸術に熱く強い魂が求められます。
杓子定規で無難にまとめると伝わるものが無くなってしまいます。
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