大学時代の恩師の注文です。
文字は全部「昌」
小さいのが10mm角、大きいのが15mm角
篆刻は文字ですがそれ自体が作品ですから
絵になっていなければなりません。
遊び心がたいせつです。
材はツゲ
ほんとうに叩いて彫ったモノもあります。
絵手紙などに添える落款には最適ですね。
画一的にならない事がたいせつ、
落款にも個性が欲しいものです。
実際には何も考えずに彫ります。
文字は参考文献がいくつかあるので
それをもとに大まかにデザインしますが
彫る段階では作為を捨てます。
でも味わいが少なければ最後に少し「味出し」を加えます。
とても面白い作風が自然に出来上がりました。
おおらかに楽しむ心が肝心です。