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ほんとうの贅沢

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食べ物の話を書いたからついでに食器の話を少し書きます。
一般には西洋のロイヤルコペンハーゲン、ウェッジウッド、マイセン、ミントン、バカラ・・・などと
国産の陶磁器どちらが重視されているのかあまり理解していませんでした。
先日、テレビであるタレントのリッチでセンスの良いキッチンを紹介していました。
デンマークの家具や食器、B&OのCDシステムまで揃えてなかなかの雰囲気でした。
それで「この家で一番たいせつな食器はどれですか?」とレポーターが尋ねると出してきたのは浜田庄司の皿でした。
やっぱりほんとうの贅沢は民芸の器なんですね。
河井寛次郎、浜田庄司や北大路魯山人の器は持ってないし
仮にあったとしても日常に使うわけにはいきません。
その次の世代の人の作品ならまだ使えそうです。
上田恒次、島岡達三あたりなら使ってみるのが本当の贅沢です。
ロイヤルコペンハーゲンとは存在感が違います。
写真は上田氏作の白磁の灰皿です。
灰皿は使いみちが無いので墨汁を出して文字を書く時に使います。
(これは食器ではないですが・・)
食べ物のぜいたく、クルマの贅沢、洋服、食器・・・など
いろいろな贅沢があるでしょうが日本的なモノの中でも民芸の物は
存在感があって最高の贅沢の一つだと思います。

でも、今は電子レンジに使える食器が便利だし、
忙しい生活には重い民芸の器はうんざりする事もあります。
耐熱強化ガラスの器でデザインの良いモノがこれからの主役かもしれません。
クルマと同じでだんだん「味」がなくなってきます。
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by tatakibori | 2009-07-29 20:19 | 日々の生活 | Comments(0)

おいしいパンが食べたい

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朝食はパンなんですが、最近はスーパーの普通の食パンです。
ホームベーカリーで焼いていた事もあるのですが、忙しいので最近は無理です。
クルマの場合の「味」は剛性感とかハンドリング、エンジンの吹け
乗り心地、さらには音や臭いやなど複雑ですが食べ物の味は単純です。
街の手作りパン屋さんでは甘い菓子パンなどはたくさんありますが
基本的なフランスパンやドイツパンを売っている店は意外と少ないのです。
当地のような田舎ではなかなか手に入りません。
フランス車やドイツ車は売っていますがパンは難しいようです。
これはある意味ほんとうの贅沢なのでしょう。

日本で思う「・・らしい」フランスパンやドイツパンと
母国で大衆的に売られるパンとは少し違うという話も聞きます。
現地では柔らかくて普通のパンが主流だそうです。
ハイパワーの超高級車であるメルセデスベンツも本国では
ベーシックな装備とミニマムパワーのディーゼルエンジンで
タクシーにもなるそうです。
そのあたりはパンと自動車は事情が似ているのかもしれません。

無いものねだりをするよりは美味いうどん、そうめん、ソバを食べるのが
日本の田舎に暮らす正しい食生活なのだろうと思います。
本場の讃岐うどんは意外と普通で、岡山の讃岐風うどんはコシがとても強くて
しっかりした味です。
ここでも「味」は頭の中で思い描く要素が大きいようです。
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by tatakibori | 2009-07-28 20:15 | 日々の生活 | Comments(6)

距離感

私が遺伝的に大好きな数字を並べてみます。

私の住んでいる奈義町は岡山県の東北部で
兵庫県境まで30km
鳥取県境まで15km
岡山駅までは75kmもあります。
中国道で西方面なら津山ICまで10km、東方面へは美作ICで15km。
同じ中国地方とひとくくりに思っても津山ICから広島ICまで217kmもあります。
反対方向なら名神・八日市(滋賀県)が219kmと同じくらいです。
つまり広島はとても遠い所です。

美作ICから小牧ICで307km
反対方向なら津山IC→防府東IC(山口県・先日に土石流のあった所)で319km
ちなみに美作IC→伊勢ICも同じくらいで315km。
山口はたいへん遠いのです。

美作IC→東名・東京ICで619km
津山IC→長崎ICがほぼ同じで614km
意外な感じがするでしょう。
ちなみに函館・根室間は700kmもあります。

大阪方面は
美作IC→中国道・池田ICで130km
同じ距離なら
津山IC→香川・坂出ICで131km
津山IC→山陽道・福山東(広島県)の132km
大阪はとても近いのです。

津山IC→米子ICは近くて90km
津山IC→倉敷ICは気分的に遠くて92.5km

気分的な距離感は違っても
クルマで走れば距離が同じなら似たような疲労です。
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by tatakibori | 2009-07-24 21:48 | 日々の生活 | Comments(6)

印刷原稿

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写真集を作ったり、ポスターに拡大するなど
高画質なものを求められる場合以外は
デジタルカメラで簡単に撮って加工すれば
立派な原稿になると思います。
小さな木版画ならばスキャナーで読んで
も素材として充分ですね。
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データを渡せばプロならば自由に加工して印刷原稿など
簡単でしょう。
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by tatakibori | 2009-07-23 21:05 | 写真 | Comments(0)

部分日食を撮影

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買い物の帰りに空を見上げると薄い雲の向こうにクッキリ日食が見えます。
急いでD70sにAi200mmを取り付けて撮りました。
けっこう幸運です。
46年前の騒ぎも覚えています。
100パーセントに拡大して切り取りました。

肉眼で見る事は不可能だと思っていました。
もちろんフィルター無しの撮影など考えもしなかったです。
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by tatakibori | 2009-07-22 12:01 | 写真 | Comments(0)

家庭と仕事どちらが大切?

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「家庭と仕事のどちらが大切か?」
重要な問題だと思いますが
私の育った環境では、昔の人はそんな事は考えていませんでした。
仕事とは「仕える」ことですからすべてにおいて優先されなければなりません。
以前紹介しましたが河井寛次郎の言葉
「遺憾なことにほんとうのものは大抵はいたましい中から生まれるものだ。」
を母はよく口にしていました。
私の両親は自分の子供の将来などこれっぽっちも考えていませんでした。
信じて仕えていた大いなる事があったのです。
そして私は大きな重荷を背負わされて生きてきたのです。
両親に感謝するような事はほとんどありません。
「いたましい中」で生きてきたような気がします。
私はそれを家族のために背負ってきたのだから
「仕事」より「家族」がたいせつです。そう思って生きてきました。
でも、今は両親が死んで少し考えが変わってきました。
ほんとうは「生きている」ことが大切と思うようになってきたのです。
両親が信じていた事を守り継ぐ人は他にありません。
信じて守ってきた事の実体というか本質は何だろうかと考えます。
具体的には色々とあるのですが中心にあるものはぼんやりしています。
例えば、伊勢神宮など神社を守ってきた人達は
「先ず神の事」と言って全てにおいてそれが優先されます。
それは強いる事ではなくて、そうする事が万事がうまく進む術でもあるからです。
それこそが生きていくことなのです。
戦後になって「家制度」がなくなったから
「家庭と仕事のどちらが大切か?」という話が出てきたのかもしれません。
「家」は守らなければならないし、「仕える」事は全てに優先されます。
比較するような事柄ではないようです。

単純に神仏を拝み、先祖を祀るのがたいせつなのでしょう。
そうやって自分が生きている事を大切にしたいと思います。
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by tatakibori | 2009-07-18 20:42 | 日々の生活 | Comments(0)

時代は変わる

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今度の選挙ではある宗教の人たちが新しい政党を作って立つそうです。
当地での候補者の方に会いました。
こういう事も言ってます。
*神仏を大事にする。
*憲法9条を変えて外国からの脅威と戦う姿勢を示す。
私にはあたり前のような話ですが、
このような問題が自然に話題になるようになりました。
近隣国の脅威、戦後占領政策による国の乱れを直すなど
よっぽどの右翼、愛国者しか口にしてなかったような事が
庶民の間で論じられるようになりました。
時代は変わったと思います。

敗戦後の問題が多く語られますが
西欧コンプレックスはむしろそれ以前の方が強く
私の印象では明治生まれの方が変な価値観を持っていました。
今で言うと「欧州高級ブランドコンプレックス」のような人が多かったと思います。
年配の商売をなさる方には覚えがありませんか?
お金持ちにはそれが特に多いから、逆らわないように話す習慣があるでしょう。
元をたどれば150年前の「黒船ショック」からですね。
崩れゆく欧米の経済的優位と台頭するアジアの経済という図式から
第2次大戦へ突っ走った世界情勢も思い出します。
簡単にそうはならないでしょうが
今度こそ日本はきちんとした姿勢で世界をリードしなければならないと思います。
それにしては今の国会、今度の選挙、自民党、民主党・・・
世界はどうなるのかとても不安になります。
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by tatakibori | 2009-07-16 20:33 | 日々の生活 | Comments(2)

プリウスは何故売れるのか2

プリウスはほんとうに売れているのでしょうか。
ここに一つの大きな疑問があります。
過去のプリウスはトヨタ店とトヨペット店で売ってましたが
今度からはカローラ店とネッツ店でも売っています。
正確な数字は分かりませんが、岡山県北でも
少なくともホンダの3倍近くのセールスマンがいるはずです。


6月の新車販売の記事を見ると
プリウスが22,292台
インサイトが8,782台
これにハイブリッドでないエコな車種を加えてみましょう。
トヨタはヴィッツが9,092台、パッソが7,692台
ホンダはフィットが13,016台
合計
トヨタ39,076台
ホンダ21,798台

同記事によると
自動車全体の販売台数は前年同月比-14.5%
トヨタは-11.4%
ホンダは+5.7%

この数字を見て浮かんでくるのは先日行ったネッツ店の
セールスマンのさえない顔です。
ホンダの方が多少元気があるのは当然なのかもしれません。
セールスマン一人当たりという数字が無いので分かりませんが、
プリウスは売れていると言うより減税と補助金による政府の後押しと
全力を上げ、総動員で売ったトヨタの販売力の成果と見るべきでは
ないでしょうか。



・・・どっちにしても、これぞ数字のマジックです。
今日は「やぶにらみ」経済観察でした。(笑
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by tatakibori | 2009-07-09 20:10 | 日々の生活 | Comments(8)

プリウスは何故売れるのか

この不景気の中と言うより
景気の良かった時代に比べても驚異的な売れ行きの
プリウスについて考えてみました。
当然ながら真正面からは捉えておりません。

例によって、数字を並べます。
初代プリウスは1997年12月発売で
全長4275mm、幅1695mm、高さ1490mm
ホイルベース2550mm、重量1240kg
エンジンは1496cc、58ps、モーターは45psで合計103ps
燃費は28km/L
タイヤ165/65R15

2代は2003年9月
4445x1725x1490mmと3ナンバーへ移行
ホイルベース2700mmで1270kg
1496cc、77psとモーターが68psの合計145ps
燃費35.5km/L
タイヤ185/65R15

現行2009年5月
4460x1745x1490mm、1400kg
エンジンは1797cc、99psとモーター82psの合計181ps
燃費38km/L
ホイルベースとタイヤは変更なし
リアブレーキがディスクに

ちなみに
レクサスGS450hはエンジン296ps+モーター200psの合計496ps
ハリアーはエンジン211ps+フロントモーター167ps+リアモーター68ps
の合計446ps!!

たしかに値段から考えるととても優れたクルマですが
「エコ」とか「ストイック」とは違う路線なのは確かです。
初代プリウスにあった崇高な思想はすでに消滅して
高性能で快適で威張れるクルマです。
さらに「エコ」がおまけで付いているようです。
最新の技術では4600ccのクラウンマジェスタでさえ
燃費は10km/Lを超えるそうですから
ガソリン代とCO2の事でハイブリッドがどれほど
有利なのかは買って試してみないと何も言えません。

ハイブリッドは音のしないターボのようなものだと聞いた事があります。
加速性能は今までに無かった感覚だそうです。
それが表に出てこない売れる理由の一つです。
未来は予想もしない形でやってきます。
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by tatakibori | 2009-07-08 13:40 | 日々の生活 | Comments(3)

風日志

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まことに申し訳ない話ですが、ようやく和歌山の補陀さまより風日50周年記念の本
をいただき読む事が叶いました。
巻頭は保田師による昭和52年の風日集の序文
「皇神(スメカミ)の道義(ミチ)は言霊(コトダマ)の風雅(ミヤビ)」にあらはれる・・・
何度も両親から聞いた言葉ですが
その後、機会を得て岡山在の高貴なお方にお会いした時に
全く同じ意味のお話を少し伺いました。
「かくて美しいことばを案ずる時、その人は眉目うるはしく、身の振舞いに行儀作法も整ふのである。」
これも何度も聞かされた言葉です。

再掲文と追想の文章がほとんどですが
保田夫人の「ヒツジ・羊・未」という文章が心に残ります。
夭折された三男直日さんと棟方志功の思い出が「星の王子さま」と重なる話です。
サハラ砂漠に不時着した飛行士に「ね・・・・ヒツジの絵をかいて」と
星の王子さまはおねだりします。
幼い直日さんは棟方先生に「ボクは未年の生まれやさかい、羊の絵を描いて頂戴」
と頼んだそうです。
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棟方先生に直日さんに関わる文章があるかどうかは知りませんが、
ここに父宛のハガキがあります。
直日さんの満中陰志に父と叔父が二人で叩き彫「不動明王」を納めたのです。
保田家への礼状は失礼になるからでしょうか、棟方先生は父に
保田師から届いたとの知らせを書いたのです。
このハガキは棟方先生の深い悲しみもあってのこととあらためて知りました。

文庫本の「木丹木母集」の巻末の解説に山川京子先生がそのタイトルの
説明を書いておられます。
「木丹」は梔子(クチナシ)「木母」は梅のよしです。かつて一つの文字の中に他の文字をか
くされたやうに、先生は切実な思ひを人の見馴れぬ表記にこめられたのではない
でせうか。「歌は秘かなるもの」と言はれる通り、秘かなるものを秘かに書名にお
託しになりました。
「くちなし」は若くして亡くなられた三男直日さんの象徴であり、典子夫人の歌
集の題名なのです。

「秘かなるもの」も潜めているだけでは理解が得られないのです。
しかし、それを表すには山川先生の名文と強さがあってこそだと思います。
秘かなるものに包まれた風日が50年の時を重ねた事を祝い
こうやって秘かに出版されたのも保田師らしく、
梔子(クチナシ)の咲く日に読んだのも何かの縁と思います。
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by tatakibori | 2009-07-05 11:44 | 読書 | Comments(0)