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Disclosure

「ディスクロージャー」 一時よく耳にした言葉を思い出しました。
情報公開が進んだのは80年代の終わり頃から自治体などに
義務付けられてからだと思います。
1998年に銀行法の改正で金融機関が行うようになって
ディスクロージャーが一般的な言葉になったと思います。
この頃には銀行では借りる方も貸す方もごまかしの無い
真剣勝負になってきたのかと驚いたのですが
実態は昔とそれほど変っていないようです。

そういう分野でなくてもデータの公開はどんどん進んで
アメダスなど便利なシステムで多くの人が恩恵を受けています。
逆にそれがアダになったのが社会保険庁だったというわけです。
たとえば全国どこにでもある郵便局では個人の預金が簡単に調べられるようです。
郵便局員にはお金持ちはすぐにバレてしまいます。w
ところが2005年に個人情報の保護に関する法律が施行されてから
ちょっと社会の雰囲気が変ってきたようです。
これを逆手に取った悪用というか、説明責任を逃れようとする人も増えています。
そのへんから、文科省の放射線計測のデータの公開が遅いのも隠蔽体質が
あるのではないかと社会不安につながってくるようです。

自分に関するデータというか数値化されたものを隠したがるのは多くの人間が持つ弱さです。
公開しなければならない情報を隠すのは個人情報保護法の弊害とも言えます。
ネット上でも、個人が特定されたら困る守秘義務を持つ人の発言はどうしても匿名になるから、
そうでない人が匿名で無責任な発言を繰り返すという場合も出てくるのです。

今回の原発事故で国民や世界中をさらに不安にさせたのは
情報が出てこないという事もですが、
その理由を速やかに明らかにしなかったからです。
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by tatakibori | 2011-03-25 08:51 | その他 | Comments(0)

せっかちはいけない

「原発は今すぐコンクリートをヘリコプターで空から大量に落として固めてしまえ」
見識のあると思われる方でも平気で言います。
コンクリートは比重がおよそ2.3、自衛隊の大型ヘリでは最大7.5tですから
3.2立方mほどの生コンが投下できます。
実際に原子炉を覆いつくすのにどれくらいの量が必要なのか分かりませんが
型枠がないとほぼ無限・・という事になってきます。
型枠はどうやって組み立てるのか、段取りを考えてから言いましょう。
生コンに触った事もない人が、うかつに発言できません。
他にも言えばキリがないほどむちゃな考えです。

経営が思わしくない状態になった会社に対して、気の短い人は
「早く裸になって出直せ」と言います。
裸とは資産を整理して会社を一度解散してから事業を再開する・・・
そんな意味だと思います。
昔話ですが、父は何度も周りの人間からそう言われました。
私はその時に思いました。
一見正論のように思えるけど資産を整理するのは容易ではないし
現金化できるモノなど意外と少ないから効率の悪い考えではないかと。
資産の多くはこの事業があるから財産であって止めたとたんに価値を失います。
建て直しができるなら、部分的な整理はあってもできるだけこのままの形で
行く所まで行くのが最善の場合が多いと思います。
一番重要なのは今迄の経営責任者の考えを捨てる事です。
出来なければ立場の違う外部の人間に意見を求めなければなりません。
事業の組織を続けていくのは無借金状態でも、大きな負債があるのと同じです。
人間が生きていくには常に口に糊していかなければならないからです。
コンピューターだけでお金がお金を生む事業を完成させれば苦しみから解放されるかもしれません。
でも多くの人間がそれを支えるために苦しむ事になります。

会社を整理するにも完全に役目が終わるまでには数十年がかかる場合があり
一人の人生を超える事も珍しくありません。
スイッチをOFFにすれば全てお仕舞いというようなものではないのです。
原発を停止するだけでも多くの手順があるように、それを廃止していくには
さらに多くのステップが必要だろうと想像します。
これから数十年かけて人類が取り組まねばならない問題です。
極端に言うと、借金を減らす時に新規の借り入れは必須であるように、
あるいは新しい原発を作りながら廃止の方向へ進めるような考えもあるかもしれません。
せっかちでは解決しない問題です。
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by tatakibori | 2011-03-23 12:39 | その他 | Comments(2)

家の構造

震災発生以来かなりテレビを見てきました。
ほとんどの人は気にしないでしょうが、被災地のレポートを聞いて
ある傾向に気がつきました。
別に統計をとったわけではないので根拠はありません。
若い女性レポーターは基礎とか土台、柱、梁など正確に言葉にします。
少し年配のレポーターは男性でもそのあたりがいいかげんです。

在来工法(軸組構法)、柱、梁、桁、棟木、垂木、根太、土台、筋交い、
トラス、2x4、基礎、RC、モルタル・・・
いったい、どれくらいの人が理解できるのでしょう。
それでも近年は地震、環境、エネルギー対策で施主がかなりの勉強をする時代です。
そういう細かな啓蒙というか情報伝達のおかげで多くの建物の耐震性能の
向上があったのではないかと想像します。
だから若い人ほど建物の構造に詳しいのではないかと考えるのです。
法的な整備もあるし、メーカーや国の研究機関が力を入れているのは知っています。
また家庭や職場などでそういう具体的な話が出る機会が増えたのではないかとも思います。
世の中が変ったきっかけは阪神大震災です。
それ以前の世代は家の構造に疎いのでしょう。

原子力も法律や教育、そして語り合う場が必要です。
この分野を探求するジャーナリストが増えて、
多くの人が詳しくなるほど確実に進歩出来る筈です。

私は「木」の人間なので「木」について多くの人がもっと興味を持って
語り合うようになったら、材木の業界も森林の整備ももっと進むと考えてきました。
教育や環境は充分にあるのですがジャーナリストが少ないようです。
今朝は被災地で木質バイオマス燃料のストーブを使い始めたニュースがありました。
資源としてエネルギーとして木材の利用が進む事を願っています。
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by tatakibori | 2011-03-22 12:09 | その他 | Comments(6)

原子力発電所事故

平成23年3月11日は日本にとって忘れられない日になりました。
「想定外」の大地震で原子力発電所が事故を起こしたのです。
あれから私の検索キーワードは「東京電力」「保安院」「津波」「ロナルド・レーガン」
「宮城県」「福島県」そして三陸海岸の町の名前、「シーベルト」「ベクレル」「チェルノブイリ」
「スリーマイル」「福島第一原発」「柏崎刈羽原発」「メルトダウン」「プルサーマル」
「軽水炉」・・・・
もう、すっかり原子力通です。
もちろん、それまでは何も知らず国やテレビの安全説を信じていたのです。
だから原因は地震が大きすぎた事だろうと思っていたのです。
ところが、吹き上がる技術者たちの「人災説」や2007年の共産党の申し入れなど
を知り、大きな衝撃を受けました。
驚くべき事に、事故は「想定外」とは言えないのでした。
原発の危険性を訴えるジャーナリストや団体があるのは知っていたし
多少はその意見も読んだつもりです。
彼らはそういうジャーナリズムを売りにして生きている人だと判断していました。
残念ながら事故後の文章やインタビューでもそれを感じる部分があります。
マスコミ関係はそんなもので「朝まで・・・」と同じような「ケンカ」が見世物なのかと思いました。
原発反対派の脆さです。

一発大事故が起こればすべてが変ります。
もう変りました。
私も原発の安全性を信じるわけにはいきません。
一番の問題は私達があまりに原子力に無知であった事です。
電気の30パーセントは原子力とは知っていましたが、
実際にはベースが原子力だからそれが基本になっていて他は変動的な需要に対応していたのです。
電気はクリーンエネルギーではなかったのでした。
放射能に対しては完全な防護服を着た知識と体力のある米国軍人などが
最新鋭の機械と物量作戦で見事に処理してくれるような気がしていたのも幻想でした。
実際には多くの人が知っている「タイベック」で出来たペナペナのホコリ除けを着て
ホースを持って走る消防隊だったのです。
コンクリート打ちのポンプ車が役に立つような原始的とも言える対応です。
クルマの話なら多くの人が評論家のように詳しいのですが
原子力は語る人がほとんどいません。
これからは原子力を誰もが語り、未来を考えなければならないのです。
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by tatakibori | 2011-03-21 19:51 | その他 | Comments(0)