<   2011年 07月 ( 4 )   > この月の画像一覧

私の文学漂流

d0006260_1443851.jpg

2時間40分の停電時間を利用して吉村昭「私の文学漂流」を読みました。
子供の頃から始まり、作家として名を成すまでの半生を主に人との出会いを中心に書いてあります。
梶井基次郎、川端康成に最も強い影響を受けた事、
三島由紀夫との出会いなど多くの文学者の名が出てくる部分に生々しい時代を感じます。
佐藤春夫、林富士馬、林房雄、吉行淳之介など身近に感じる作家が高く評価していたのも初めて知りました。

あとがきに
「書き終えた後、生まれ変わって同じ体験をすることができるか、と自問したが、私にはそれを繰返せる自信はない。
当時は苦しさなど少しも感じなかったが、同じ経験を再び味わう気にはなれない。
ここに書いた過去を振返ってみると、私はなんという幸運な男だろう、とも思う。」
とあります。

私は、もしも先の大きな失敗が分かって、あの時違う選択をして別の道を進めばどうなっただろうと思う事があります。
たぶん、それでも別の大きな苦しみがあり、けっして楽な道は開けなかっただろうと考えます。

サクセスストーリーも数多くありますが、文学者自らが自身のサクセスストーリーを書き
それを作品としてまとめ上げたのはとても珍しいと思います。
クリエーターの生きる苦しさなどリアルに伝わってきます。
美しい淡々とした文章が人の生きていく事とは何かを物語っています。
クリエーターを目指す若者に読んで欲しい本です。
[PR]
by tatakibori | 2011-07-13 15:27 | 読書 | Comments(0)

COOL BIZ

この夏よく耳にする「クール・ビズ」という言葉ですが、
もともとは環境省がすすめている服装軽量化キャンペーンだそうです。
原子力発電が減って電力不足になることから「スーパー・クール・ビズ」
まで登場して何かのブームのようにも思えます。
1970年代後半には省エネルックなるヘンテコなスーツが登場して
政治家が着て見せましたが流行りませんでした。
羽田元首相がしぶとく着続けているのが目立つくらいです。

昔、半袖のワイシャツを「ホンコンシャツ」と言いましたが
あれは石津謙介氏が作った言葉で、半袖のワイシャツを1960年代に
VANで売り出したそうです。
まさに50年前のクール・ビズです。
石津氏は岡山の生まれのデザイナーで事業家ですが、
英語が堪能だった以上に言葉を作る名人でもありました。
スニーカー、スイングトップ、トレーナー、ランチコート、ステンカラーコート、
ニューポートジャケット、ヘビーデューティや有名な「T.P.O」まで
たくさんの定着した言葉の生みの親です。
以前、津山出身の蘭学者宇田川榕菴の話を書いた事がありますが、
たくさんの基本的な化学、生物学用語の生みの親です。
岡山県は言語センスの優れた先人があるというのは誇りにしても良いですね。

私の生活環境ではクール・ビズはまったく関係ありません。
毎日、汗びっしょりで彫っております。
[PR]
by tatakibori | 2011-07-08 20:08 | 日々の生活 | Comments(0)

言霊の幸はふ國

d0006260_2045895.jpg

言霊(ことだま)
声に出した言葉が現実の事象に対して何らかの影響を与えると信じられ、
良い言葉を発すると良い事が起こり、不吉な言葉を発すると凶事が起こるとされた。
(wikipediaより)

もしも瀕死の病人がいてそれに向かって「おまえはもう死ぬから何をやっても無駄だ。」
と言ってその病人の心が休まるでしょうか。
「日頃の不摂生が祟って病気になったのだから自業自得だ、しょうがない。」
それがほんとうだとしても言えないでしょう。
傷ついた人には優しい言葉が一番の薬です。
政治家は揚げ足を取り、言葉で責め合うのが仕事になってしまったから
信用を失ったのだと思います。
責める前にしなければならない事があります。
そして言葉が奇跡を生む事もあるから神と人を信じて
言霊の幸わいを生んでいかなければなりません。
普通の人々は自然にそうして生きています。
[PR]
by tatakibori | 2011-07-05 20:56 | 日々の生活 | Comments(0)

平服レポート

d0006260_20265265.jpg

平服のドレスコードの解釈はどうだったかと言うと・・
写真のような具合でした。
女性は喪服に準じた黒服も多く、和服の方もありました。
ほとんどの方が地味にされていました。
男性はまちまちで、所謂名士の方々は無難にダークスーツで
発起人の方々はノーネクタイでした。
ポロシャツ、Tシャツの人まであり「平服」は無視されていますが
それが故人の個性を象徴しているとも言えます。

ちなみにアンダーステイトメントをモットーとする私は
濃紺の麻ジャケットにダークグレイのチノパンツで
地味目のネクタイで黒の紐靴にしておきました。
d0006260_20332219.jpg

[PR]
by tatakibori | 2011-07-04 20:36 | その他 | Comments(2)