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合言葉

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パソコンのクッキーが一部壊れて、ゆうちょ銀行へログインするのに
今までと同じ手順では出来なくなって、合言葉を要求してきました。
ずいぶん前に登録したような気がするのですが記録が探しても出てきません。
その合言葉は「初めて訪れた海外の都市」です。
海外旅行は行った事がないので登録するのに困ったのだけは覚えています。
周りを見回しても海外旅行の経験が無い人はまずありません。
家族でも私だけです。w
理由は二つあります。先ずはビジネスチャンスが無かったからです。
海外での仕事はまだお呼びがかかった事がありません。
二つ目は、それだけ余裕のない人生だったと思います。
ツアーのチケットをあげるから行ってこいよというお誘いもありましたが時間的に無理でした。
そういう訳で海外の情勢は人の話などでしか知らないので、
ヨーロッパはどうだとか、米国ではこう報道されているなど
インターネット時代になるまで全く知りませんでした。
ドイツの豊かさ、イギリスの美しさ、イタリアののんびりした生活など
旅行の話は楽しく聞いて、それを信じていました。

ドイツでは高額な預金があると医療や福祉の個人負担が大きくなるので
老後の資金を貯える事はないそうです。
だから日本人から見ると所得がそれほど多くない人も豊かな生活を送っているようです。
労働時間も日本よりずっと短いそうです。
それを支えるだけの国家財政の豊かさがあるのだろうと思っていました。
ところが今回のドイツ国債の札割れです。その金利は年1.98パーセントです。
ラテン系の国々は7パーセントまで上昇しています。
日本は10年もので0.94パーセント、まだ国内の個人の預金で支える余力が少し残っています。
のんびりと美しい環境で豊かな生活を送ってきた欧州諸国の経済が壊滅寸前とも言える状況です。
私たちはその倍くらい働いて、お金を使わず貯金し、借金を返してきたのです。
ゆったりバカンスなどまさに遠い外国のお話です。
誰かが預金すれば、どこかで誰かがそのお金を借りて使うのが金融のひとつの原則ならば
我々が勤勉に働いてきたものを遠い国で使い果たして、チャラにしてしまう作戦が実行されつつあるのでしょうか。

こんな事を考えているので、まだ海外旅行の機会は巡ってきません。
世間ではのんびりしていると言われていますが、余裕の無いのは相変わらずです。
合言葉は選択肢が増えたので「好きな作家」「中3の時の担任の名」「好きな歴史上の人物」にしておきました。
メモも保存しました。今度は大丈夫です。
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by tatakibori | 2011-11-24 17:13 | 日々の生活 | Comments(1)

里山資本主義

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里山資本主義という考え方が注目されています。
簡単に言うとエネルギーや食料の自給を目指す農村生活です。
エネルギーを原子力や化石燃料に依存せず、豊富な森林資源を活用しようという動きです。
再生可能エネルギーとしてバイオマス燃料を政府が推進してきた話は以前書きました。
木質バイオマスよりも、もっと原始的に山にある木を燃料にして
エネルギーの自給をすれば、電気、灯油、ガスを買わなくてすみます。
エネルギーの消費があるのにお金が動きません。
もちろん、その為のインフラも要りません。
もしも大勢の人がそれに参加してエネルギーの自給に励めばGDPは減少します。
数値としての経済活動が減ってもエネルギーの豊かさを失わないと言うのが
里山資本主義の基本的な考え方のようです。
食料の自給や物々交換が進めばもっとGDPは下がります。
産業革命以降の経済の成長をマネー資本主義と呼び、それに対する
原点回帰的な考えとして里山資本主義と名付けたようです。
マルクスもきっと驚くでしょう。w
1990年にベルリンの壁が崩壊して共産主義が崩れ去ったのですが、
リーマンショック以降の世界経済は資本主義の終末の様相を呈しています。
今さら200年前の生活に戻る事は難しいと思いますが、
原点を見直して経済の建て直しを真剣に考える時の
ひとつのアイデアとして注目される里山資本主義なのだろうと考えます。
いずれにしても経済が縮小していくのは自由経済、資本主義の構造から考えて
たいへんな苦しい時であります。
ふたたびバブル経済を作り出すのとは違う発想が求められているのです。
これは原子力発電よりももっと根本的な大きな問題かもしれません。
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by tatakibori | 2011-11-22 08:10 | 日々の生活 | Comments(0)

アートイベントに参加して

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芸術での作家活動をする人が急速に増えているのは全国的な現象です。
美術系の大学も増えたので若い世代になるほどアーティストが多いようです。
厳しい見方をすれば、大学を出ても就職がない、そこで独立して物造りに励み
作品を発表したり少しでも売れば何か頑張っていると言う事になります。
現実には作品を売って食べている人はごくわずかです。
若い作家のほとんどはそのような厳しい環境にあります。
景気の良かった時代を体験している世代は売れた経験を持ちますが
若い世代にはそういった体験はないのです。
売れないというのは評価されていない事に繋がるので
励みを失っているのがよく分かります。
将来に対する不安と言うよりも、仕事に対する努力はこれで良いのかという自信の無さを
話していて痛切に感じるのです。
社会が成熟して、さらに高齢化が進んだせいで20代後半の人はまだ子供のように思えます。
しかし、彼らもそれなりの時間を修行なり、勉強に費やしてきているので
個々の価値観においては充分なレベルに達しているように私は感じました。

10年後の将来を考えればもっとアーティストは増えると思います。
もちろん競争があり、淘汰される場合もあるでしょう。
社会に求められる作品も形態を変え、販売方法も変わっていくでしょう。
その大きな変化の時代に直面しているのを感じています。
30年以上前には備前焼でありさえすれば飛ぶように売れた時代もありました。
その頃に、美術系の大学では就職に失敗して、絵でも彫刻でもデザインでもダメなら
ガラス工芸作家になるという方法があると話されていました。
そういう種類のアーティストが少なくて不足していたので可能性が高かったのです。
今は備前焼の作家も驚くほど増え、ガラス工芸作家も数多くなり厳しい環境です。
つまり、その時代において新しく求められる芸術が必ず現れるのです。
今は少し沈んだ時ですが、必ず浮いてくる時があります。
ダメなものこそ良くなるチャンスを持っているとも言えます。

何かの手がかりとしての傾向を考えるならば、ひとつ面白い報告をしておきます。
今、学校で子供達の描く絵が均一化しています。
子供達は皆同じようなテーマと構図の絵を描きます。
ワークショップという体験型の芸術系教室が流行っていますが
そこにおいても独創性よりも作品の完成度の方が重要視されているように見受けます。
独創性が急速に失われたようにも思えます。
今までなかった新しい事を考えるよりは誰かに習って充実した作品と時間を得る
という考えだと思われます。
日本人は突拍子もない新しい事をするのが苦手だったのでしょう。
我々の民族には他と違う得意な方法があるはずです。
世界一の長寿国ならではの時間をかけて磨いた芸術、そういうものが
新しい日本の文化として成熟していくのかもしれないと考えました。
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by tatakibori | 2011-11-20 14:13 | 仕事 | Comments(0)

アートイベント

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お知らせしたようにLiving in Arts Projectというアートイベントに参加してきました。
今回は岡山県が企画して主催し真庭市の「勝山文化往来館ひしお」が全面的に
サポートするという大きなイベントでした。
若手を中心に県内外から41名の作家が参加するのもかなり大きなスケールです。
メンバーを見ると私より年上は7名ほど、最年少は25歳で20~30代が一番多いようでした。
作家同士の交流会などで若手と話す機会があり、若いアーティストが何を考えているのか
少し知る事ができました。

一番興味深いのは私に年齢の近い女性陶芸家の話でした。
彼女は今まで精力的に各地のギャラリーやデパートで個展を開いてきました。
純粋なアートとしての造形作品は数多く売れるものではないし、食器を売るには
限界があると感じ始め、今後は活動も作品の形態も変えようと思っていると言います。
友達や近くの人が喜ぶような、彼女にしか出来ないアクセサリーなどを中心にして
しばらく仕事の規模を縮小してみようという考えです。
精力的に活動する事に疲れたと言います。
時代が売り難い時期に入ってしまったようです。
なるほど、誰もが同じ悩みを抱えているのです。

もう少し若い女性画家も同じような考えで都会から田舎に数年前に引っ越したそうです。
幼子を抱える30代後半の男性アーティストは原発事故の不安から関東を引き払い、
奥さんの親戚を頼って岡山に疎開中です。

ある程度以上の世代はお金儲けに積極的になれないというか
売るための創作活動に限界を感じているようです。
そんな時代の若者は何を考えているのでしょう。

     ・・・つづく
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by tatakibori | 2011-11-11 20:58 | 仕事 | Comments(0)

Living in Arts Project

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10月29日から始まっていますLiving in Arts Project
岡山県真庭市勝山の古い城下町を舞台に41人のアーティスト達の作品を展示しています。
私の会場は旧郵便局、11月7日(月)まで開催中です。
木版画教室もやっております。(締め切り3時くらい)
(11月2日は作品メンテのためお休み)
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by tatakibori | 2011-11-01 08:23 | 仕事 | Comments(0)