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デザインの優れたクルマ

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この頃の若者は自動車に興味を持ちません。
私と同世代のクルマ好きな人にその話をしたら
「最近のクルマには魅力的なデザインのものがないから。」と言います。
それはクルマが好きなオジさんの意見で、
そもそもクルマに興味が無いのだから
昔のクルマのデザインは良かったと思う知識もないのです。

優れたデザインの自動車とはどんなものだろうかと考えました。
我々の世代の日本人にとって多くの人が認める
カッコいいクルマは1960~70年代のアルファロメオ・ジュリアに
行き着くのが一つの典型ではないかと思います。
こんなクルマです。
アルファロメオ・ジュリアの画像
Wikiのアルファロメオ・ジュリア
古くは映画「卒業」でダスティン・ホフマンが乗っていた赤いオープンのクーペもアルファロメオ・デュエットという
ジュリアのスポーツタイプです。

現在の国産車の鉄ホイールのデザインはこの頃のアルファロメオと同じものがほとんどです。
上の写真はサクシードに取り付けたホンダ純正タイプですが、
トヨタ純正はさらにアルファそっくりです。
そして泥除けや空力用のデザインの無いシンプルな車体下部が昔のクルマのようです。
ただし、サクシードは味気ない直線基調のラインでアルファのような優雅さをもちません。
この路線で優れたデザインの国産車というとホンダ・アクティバンです。
サクシードとラインはそっくりですが、フェンダーのふくらみが無いのが
さらに美しく合理的で60年代の自動車を思い出させてくれます。
欲を言えばピニンファリーナ風の曲線にボディカラーは淡い中間色か鮮やかな赤が欲しいところです。
「それなら郵便局仕様の赤を買えば良い」と言われそうですが、
犯罪防止のためにそれはご法度のようです。
いずれにしても銀色の鉄ホイールと泥除け無しがお洒落に見えてしまうのです。
意外と銀色のホイールは手に入らないので、私は黒を買ってスプレーで塗装しています。

ジュリアみたいなクルマを出せば絶対に売れると思うのは
我々世代のオジさんだけではないでしょうに・・・。
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by tatakibori | 2013-12-29 19:37 | その他 | Comments(2)

個人的レコード大賞2013

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私達の世代になると、けっこう音楽が好きなような人でも
「CDはもう長く買っていない。」
「好きな音楽は固定しているからそれ以外はほとんど聴かない。」
という人があります。
80~90年代にかけてカタログ的な物欲雑誌というか
消費衝動を刺激するための雑誌が多くありました。
そもそも雑誌という存在がそのためにあったのでしょう。
それが嫌だという人もいますが、
たいていの場合は雑誌でも眺めて
何か欲しくなるような物を探して
生きて行く希望を求めていたのだと思います。
何も欲しいものがなくなった時は、
希望が少なくなっている時でもあります。
美術工芸の場合でも、眺めても何も欲しくなるような物が無いというのは
希望が少ないと言えるのかもしれません。
物自体が持つ魅力もそうですが、それを作った人や
その環境や雰囲気に魅力を感じないと消費欲はわいてきません。
それは価値観を共有できるという事でもあるから、
そこに人と人のつながりがあればこその消費欲なのでしょう。

さて、私の今年のCD購入履歴を見ると写真にあるのが全部です。
去年よりもさらに少なくなってしまいました。
しかも、ほとんどが廉価版のジャズのセットです。
新譜はライ・クーダーのライブだけですが、
これも内容は70年代の再演です。
去年買ったビル・エヴァンス、マイルス、モンクと合わせて
まるでジャズ喫茶が開業できそうになってきました。
このシリーズなら合計金額で2万円も買えばジャズ喫茶の音源として
必要最低限は確保できるのは確かです。
これらをMP3のデータにしてSDカードに入れると
レコードにして数百枚が手軽に持ち運びできて、
クルマの中でもパソコンで作業中でも聴く事ができるのです。
アナログのLPレコードを楽しむのも良いし、
手軽なデジタル音源で楽しむのも良いです。
40年くらい前から思うと夢のような贅沢さです。
そうやって多くのジャズやロックを聴いていると
50~60年代の古い音楽を超えるものが
それ以降はほとんど出てきていない事にも
気がついてきます。
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by tatakibori | 2013-12-27 10:13 | 音楽 | Comments(0)

続・アートによる町おこし

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以前、アートによる町おこしがブームだという話を書きました。
その後、行政の人や市民などから現場ではどう考えて
どのように進めようとしているか実際に話を聞いたり見る機会を得ました。

一つの大きな動きとして、
政府は中心市街地活性化基本計画というのを進めています。
イオンなどの大型商業施設の進出で全国何処へ行っても
古い商店街は閑古鳥の鳴くシャッター街と化しています。
そこへある程度の資金を投入して歴史的、文化的に意義のある
街作りを進めて観光客の誘致を含めた活気のある再生を目指すというようなものです。
津山でも平成25年3月末に認定が決まり、新たな動きが始まっています。
ここでもアートによる町おこしを模索中です。
ある程度の資金がありますから、作家を誘致して工房やショップを開いたり
アンテナショップ的な展開やアートイベントとなど期待はふくらんできます。

話を聞いて、それを受けて移住したり店を構えるだけのアーティストが
どれだけいるだろうかと思いました。
たいへんなアートブームのように見えますが実際に美術工芸を生業としている
人の数はたかが知れています。
先日の工芸作家展「クラフトデイズ」を開催したので岡山県北のその実態がかなり
把握できたと思います。
若手が増えたように見えても、
実際に津山市内で専業の陶芸家を探してみると若い人はほとんどいません。
染織家のほとんどはある程度の年齢から始めた少し年配の女性です。
それを生業とするのが如何にたいへんな事かを物語るようです。
変な比較かもしれませんが、
今日のニュースで医師の数が30万人を超えたと言ってましたが、その割合なら
津山市に250人以上の医師がいるようです。
美術工芸に限れば、作品を売ることで生計を立てているアーティストは
多く見積もっても数十人の域を超えません。
アートによる町おこしより医療、福祉による町おこしの方が効果的で
あるのは間違いありません。
何故、そこにアートが必要なのかをよく考えて欲しいのです。
このブログに書き続けた話でもありますが、国の制度に頼らない、
法律ではカバーできない原始的な経済活動がそこにあるからです。
マクロ経済には貢献しにくい小さな活動ですが、それが生きて行く
根源であるのが美術工芸(昔で言うと職人仕事)なのです。
多くの小売業はメーカーの作った商品を仕入れて地域の人に売ります。
工芸作家は自分で素材から作ったものを都市部へ持って行って売ります。
地方の地域経済を考えると小さくてもその活動の方向性の持つ大きな
意義が美術工芸の作家活動にはあるのです。
GDPには現われてこない豊かさを創造しているのは言うまでもありません。
里山資本主義という言葉がありますが、広義で地産池消と同じような意味だと思います。
農業や食料品関係はそれが最も自然で豊かな方法です。
安価であるべき食料品に多くの輸送コストをかけ、化石燃料を消費してしまうから
値段が高くなるのです。物にはそれに似合った消費形態があるはずです。
美術工芸の場合、都市部へ持って行って多くの経費をかけて多くを売りさばいても
利益率が下がっている現実があります。
もしも美術工芸の地産地消があるならば小さな経済活動でより多くの
利益をあげて、ささやかな豊かさを作家が手にする事が可能ではないかと
言うのが私の考えです。
アートによる町おこしを考えるなら、それを一番に考えなければ継続性を
持たないように思えます。
未だ、行政は資金を作家へ投入する方法や支援を考えてはいません。

・・・作家サイドからみた考えをまとめてみました。
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by tatakibori | 2013-12-22 19:42 | アート | Comments(0)