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祭り

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ネットスラングに「祭り」とか「炎上」というのがあります。
NTT系の用語解説辞典によると・・・

インターネットの掲示板などで、特定の人が攻撃されて激しく盛り上がること。
たとえばブログに、反社会的なことや偏見に満ちた意見、
あるいは自分の犯罪行為を自慢するようなことを書くと、
非難のコメントが殺到して収集がつかなくなることがある。
これを、炎上という。

祭りは、炎上が掲示板などに飛び火して、さらに盛り上がっている状態だ。
ブログが閉鎖されても、有名な匿名掲示板で非難され続ける。
それだけでなく、過去にブログに書き込んだ内容から個人を特定され、
本名、住所、勤務先あるいは学校、両親の職業などがインターネット上に晒されることもある。
さらにエスカレートすると、自宅の写真を撮られて公開されたり、
本人の勤務先や親の勤務先に非難の電子メールが届くこともある。

祭りの参加者たちは、
ブログで不適切な行為を行った人物に対して個人攻撃することを楽しんでいるように思われる。
逆に、祭られた方にすると、
インターネットに流出した情報は半永久的に消えない。
5年後、10年後に検索しても、祭りの痕跡が出てくる可能性がある。
そのため、場合によってはその後の人生を左右するような大きなダメージを負うことがある。


それに対する「火消し」という言葉もあります。
「もう許してやれよ」という常套句もよく見かけます。
最近で一番許してもらえそうにないのは「アベ政治」です。
少々違和感を持つ言葉ですが、
同じように感じる人もあるようで、以下の文章を見かけました。

「安倍政権批判」「安倍内閣打倒」ならば分かるけど、
「アベ政治を許さない」という言い回しは、個人的に嫌な感じを受ける。
政権・政策批判というよりは、安倍晋三氏個人への悪意が感じられる点で。
安倍氏の滑舌の悪さを揶揄したり小馬鹿にする人達から受ける印象と、同種の嫌な感じ

「アベ政治」とは何だろうと色々読んでみましたが、
何か大きな視点が抜けているように思えました。
ここからが本題です。
安倍氏の「志(こころざし)」とは何か考えました。
父の成し得なかった総理大臣は彼の最も大きな人生の目標でした。
その次には、歴史に残る祖父岸信介の日米安全保障条約の締結、
大叔父佐藤栄作のノーベル平和賞受賞に及ばなくとも
何か大きな足跡を残したいという願いがあります。
偉業を成すというのはだいたいが八方ふさがりの状況から
いずれかの方向に進むという事だと私は思います。
安倍氏の取った方法は今までの政治家と少し違います。
徹底したマーケティング戦略があるように思えます。
国内の問題と国際情勢を天秤にかけて、
まるで広告代理店が政治をやっているようです。
個人的な思想や信念だけで動けるほど総理大臣の仕事は
単純ではありません。
もちろん昭恵夫人の存在も見逃せないところです。
かなり盛り上がっている「アベ政治を許さない」ですが、
戦略的には「祭り」の部分が多くネチズンメシウマ
とどまっている側面もあります。
総理大臣が誰であるかはまったく関係ありません。

私の知る限りで最も目的を達した総理大臣は細川護熙氏です。
歴史の流れを変えるために総理大臣になり、
就任後の仕事のスケジュールは真っ白だったそうです。
今は総理大臣になるための借金の返済に
陶芸家として積極的な活動をしています。
社会を動かす戦略にも色々とあるのです。

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by tatakibori | 2015-08-25 09:04 | その他 | Comments(0)

ネトウヨ

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80年代にはある種の差別用語であった「オタク」が市民権を得て
今や日本語としてすっかり定着しました。
その続編というか最近になってよく目にするのが「ネトウヨ」です。
wikiでは「ネット右翼」というページになっています。
アンサイクロペディアの「ネットウヨ」のページも理解に役立ちます。
このように「ネトウヨ」はまだ同義語の中で主流の言葉として確立されてないのが分かります。
ネット上の左翼からの保守派への蔑称として使われる事も多く、
そういう意味では安倍首相もその範囲に含まれると想像できます。
不思議なのは、対立するネット上の左翼への呼称が不確定な事です。
一説には「反日左翼」というのが第一候補として認知が進んでいるとあります。
「ネット上の左翼」は「民主党のシンパの人たち」という書き込みがありましたが、
なんとなく説得力があります。
ネットから外に出てデモや集会に参加すると活動のフィールドが違ってきますから
「ネット左翼」とも言えないように思えます。

公安から見ると右翼、左翼はある種の職業という認識がありますから
ネトウヨは右翼には入らないとも言えます。
同様に左翼でも政党、議員や評論家などは生業としての言動ですから
ネット上の左翼はそれとはかなり違うと言えます。
どちらかという左翼評論家や共産党、民主党のシンパのように思えます。
(社民党支持者というのは絶滅寸前のようです。)

SEALDs(シールズ)という学生を中心としたパンクな若者の左翼グループが
とても小さな集団ながら、集会やデモとネット上の活動を展開して話題を集めています。
やがてネトウヨが日本語として定着する頃にはシールズのような
集団もカテゴライズされて新しい言葉が生まれると思います。


新調した国旗を眺めながら、そんな事を考えました。

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by tatakibori | 2015-08-23 10:17 | その他 | Comments(0)

戦後70年

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毎年の事もありますが、戦後70年の節目にテレビ、新聞など戦争の話が多くなっています。
生き残った戦争体験者は90歳を超えて、生存者はわずかになってきました。
私は1956年生れなので戦後11年に生まれています。もちろん戦争は知りません。
それでも私たちの世代は周りの大人から悲惨な戦争中や戦後の話を聞かされて育ちました。
昭和6年生まれの母は昭和20年6月の岡山空襲で焼け出されて、すべての財産を失った家に育ちました。
父は大正14年生れなので徴兵検査は受けずに、進学した逓信省の航空学校が
軍に編入されて、そのまま軍隊の経験がありました。
学生だったので、結局戦場へは行かずに戦闘機の整備や輸送などで終わりました。
その父の戦時中の話を時々思い出します。
米軍のグラマン戦闘機が飛行場近くに墜落した時に駆けて行って燃えてしまう前に
コクピットの中からパイロットの遺体や備品を引っ張り出したそうです。
事実関係をネットで確認すると東京大空襲の少し前の2月16日に失敗に終わった
大がかりな襲撃があったようです。
機種はグラマンF6F戦闘機でパイロットは一人です。
自分と同じくらいの白人の若者が息絶えている姿は衝撃的だったそうです。
F6Fの防弾ガラスや装甲コクピットも衝撃的で、戦争の結末を物語っていたのです。
その後3月になり父は、松戸から江戸川の向こうにまるで巨大な花火大会のような空襲を目撃しました。
学校では、学生のいなくなった東大から来た教授が原子爆弾の講義を熱心にしたそうです。
日本も開発を進めているが、米国ではすでに実験に成功している。
これが使用される事は戦争の終わりを意味すると習ったそうです。
広島で新型爆弾が使われたらしいというニュースは19歳の若者たちにも
それがどういう事かすぐに分かったそうです。

子供の頃に聞いた戦争の話で覚えているのは、
戦後の大陸からの引き上げの苦労話や、
シベリア抑留の話がほとんどです。
ソ連はひどい国だと今でも思います。
抑留されて過酷な環境の中を生き延び、
生還した人たちの心の傷は
癒える事はありませんでした。

生で聞いた話と、戦後70年で伝えられるテレビや新聞の記事は
何かが違うような気がしてなりません。
だんだんノンフィクションになっているようです。

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by tatakibori | 2015-08-07 19:38 | その他 | Comments(0)

ノンフィクション

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父が旧制中学に入学したばかりの頃に、近くの村で殺人事件が起こりました。
凄惨な事件ですが、戦争の暗い時代に入る事によってあまり語られなくなりました。
ところが戦後になってその事件を元に小説を書いた人が現れます。
さらに30年ほど後にその小説が映画化されて大ヒットしました。
その後になって、事件の記録のようなノンフィクションが次々に出版されました。

もう80年も前の事件ですが、ある事ない事をおもしろおかしく書いた
いくつかの本によって事件の犯人の関係者だけでなく、被害者の遺族までが
今でも苦しめられるような事態になっています。
修復する事が出来ない誤解が日本中を一人歩きしています。
最初に小説を書いた人は1980年代始めに死んでいますから、
そんな事は何も知らずに莫大な印税を手にしたのです。

深い悲しみを胸の奥深くに仕舞ってただ静かに暮らしている人々がいるのだけは
知っていて欲しいのです。

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by tatakibori | 2015-08-02 21:35 | その他 | Comments(0)