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国風のみやび

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「国風のみやび」荒岩宏奨(展転社)11月23日発刊
(国風はくにぶりと読みます。)
著者は昭和56年広島生まれで自ら右翼と名乗っています。
右翼とは何かを考える時にイメージされる反社会的組織系の
街宣右翼、あるいはテレビの討論番組に出演する新右翼ではない、
それ以前からある「塾」的な精神論というか日本人のアイデンティティーを
確かめる思想の神髄が書いてある本です。
左翼の手段で右翼をやると新右翼・一水会が70年代後半に登場し、
最近では田母神氏、ネトウヨ、さらに安倍総理まで右翼と言われるようになり
かつての民族派の思想が何であったか分からない人がほとんどです。
荒岩さんは私的なものとして出会った書物や人物などを紹介し、
引用を重ねながら伝統的な「やまとごころ」について深く考えています。
右翼の思想の根底にあるものを集約した書物はたいへん珍しく
これほど短くまとめたものを他に知りません。
左派の書物のように同意できる人にとっての素晴らしい心地よさは
ないかもしれません。
知らない事が多すぎて、勉強しなければと思わされるでしょう。
80年代生まれの若い彼がどうやってここまでたどり着いたのか
それを知りたいと思いました。

(じつはまだ全部は読んでいません、これからじっくり読んでみます。)


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by tatakibori | 2015-11-15 19:36 | 読書 | Comments(0)

続・氏

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私の生まれ育った岡山県勝田郡勝央町で一番多い姓は「植月(うえつき)」です。
昭和29年の町村合併以前の植月村大字植月中が発祥の地で、そこに集中して多くあります。
植月の小学校では植月さんをはじめ特定の姓が多いのでお互いに姓で呼ぶ事はありません。
「しんちゃん」とか「ようこちゃん」ですませました。
場合によっては同姓での縁組もあるので旧姓と今が同じ人もあります。
ここでは氏が意味を持たないわけでなくて、植月氏は由緒があり高いプライドがあります。
植月氏は美作管氏の名門といわれますが、実生活ではどれほどの意味があるのかわかりません。
江戸時代には庶民は苗字帯刀を許されなかったと言われますが、
当地ではほとんどの家には姓があったようです。
希に流れ者だったか何かの事情で姓が無かった家に明治になって
新しい姓を考えた記録があると言う話を読んだ事があります。

我が家の山田家は分家も含めて人数が少なく、
すでにもともとの居住地を離れているので
将来にこの山田姓が残るかどうかわかりません。
そんなことで特別な思い入れもないのですが、
歴史の良い部分は語り継いでいきたいと思います。

夫婦別姓とかで、生まれた氏にこだわる人が少し羨ましいようにも思えます。




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by tatakibori | 2015-11-12 19:22 | 日々の生活 | Comments(0)

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夫婦別姓を求めて法律を変えるように裁判を起こしている女性がテレビのニュースに出ていました。
結婚していて夫の姓を名乗らずに旧姓を使っているが、銀行や公文書など結婚によって変わった
姓を使わなければならないのが嫌だと言ってました。
「姓」は法律では「氏」で、その家の名です。
日本ではほとんどの場合、結婚によって男女どちらかの「氏」を名のる事になります。
国によっては男性の姓を名のる所もあるようです。
中国では姓は血統を表すもので結婚によって変わるものではありません。

女性が結婚によって姓を変えるのが嫌なら、男性が女性の姓を名のるという方法もあります。
そもそも「氏」と言うように伝統や血統など人権にかかわるものが嫌なら、
女優の「優香」とか「波瑠」のように姓を捨てるという方法があって良いかもしれません。
ある方に「家を守ってきた(年老いた)親の気持ちを理解して欲しい。」と言ったら、
「そういうものに縛られずに自由に生きなければならない。」と反論されました。
そんな人は「家」や「氏」を捨てて、そこから離れた自由な人生を送れば良いと思います。
そもそも法的な婚姻にどれほどの意味があるのかと思います。
同性婚を認めようという動きまであるのですから、狭い「氏」だけにこだわるのは
法律や社会の価値観への挑戦でしかないようです。

写真は万葉集の巻頭の歌、雄略天皇御製を書いたものです。
「家」と「名」を問う事は求婚を意味しています。
これをロマンチックな詩と読むか、封建時代の権力者の
驕りと見るかのような違いがあるなら、
多くの名作文学や映画、演劇も味わいを失う場合があります。




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by tatakibori | 2015-11-09 14:05 | 日々の生活 | Comments(2)