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「叩き彫」

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「叩き彫」は普通にあった言葉ですが、我が祖父の木彫刻や木版画を彫る方法が
ノミをゲンノウで叩いて細かなところまで仕上げてしまうのを見た棟方志功が
山田昭雲の「叩き彫」と言った事で「叩き彫・昭雲工房」と名乗るようになったのです。
看板や印刷物に使い始めたのは昭和40年頃なので、ざっと50年の歴史です。
「叩き彫」で検索すると私のホームページが出てくるようです。

目の前に迫った参議院選挙の話で「戦争法」とか「天皇制」の言葉をよく目にします。
「天皇制」は大正時代に共産党が使い始めた特殊な言葉です。
戦後は日本のあり方を論じる場面で使われるようになって、
今や教科書にも普通に使われています。
かなり学問的な言葉のようにも思えます。
でも、憲法にも法律にも「天皇制」の言葉はないようです。
憲法の1条から8条は天皇について書かれていますが、
その政治への関わりを制限するのが目的のように読めます。
皇室典範という法律があって、そこに皇室の制度について書いてあるそうです。
「戦争法」はその成立に真っ向から反対した共産党による命名で
本来は「平和安全法制」(通称平和安全法制整備法と通称国際平和支援法の総称)、
マスコミは安全保障関連法案、安保法案、安保法制、安全保障関連法、安保法などと呼びます。
「戦争法」は昨年からの新しい言葉と言えます。

私は言葉を作るのは嫌いですが、祖父が作った「叩き彫」はそれで父もずっとやってきたので
今さら変えたり、止めたりするより使い続けて世間に認識してもらうのが良いと思っています。
どうやって定着させていくか、それがこの仕事を未来へつなぐ方法だと思います。
言葉は価値観の表れであり、その思想を深く反映しています。
「叩き彫」だけでなく、さらに新しい言葉が必要なのかもしれません。



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by tatakibori | 2016-06-15 19:49 | その他 | Comments(0)