天 勾践(こうせん)をむなしゅうすることなかれ 時に范蠡(はんれい)なきにしもあらず 勾践は中国春秋時代の越の王。范蠡は呉に敗れた勾践を助け、呉を滅ぼした忠臣 天は勾践を見捨てない、時がくれば范蠡のような忠臣が出て助けてくれる。 南北朝時代、児島高徳(こじまたかのり)が捕らわれの後醍醐天皇に、 自分の志を示すため桜の幹を削って書いたという、 「太平記巻4に見える詩句による。 津山市院庄にある作楽神社の御朱印を制作しました。 戦前は小学校の教科書にも載っているお話として有名でしたが その世代の高齢化とともに作楽神社の参拝者は減る一方です。 南朝と言えば河内国の武将・楠木正成の活躍が有名ですが、 悪党と言われた南朝派に備前の児島高徳も加勢したのです。 その行動は武力で挑むのではなく密かに桜の木に 十字の漢詩を書くという謎めいた高尚なものと言えます。 当時、美作の有力者達の多くも悪党に加勢する気運が高まっていました。 今でも後醍醐天皇ゆかりの小さな史跡は数多くあり 奈良や京都の人々から見ると不思議なほど当時を偲んでいるようです。 あまり歴史では語る事がありませんが南北朝が統一された後も 後南朝と言われる存在が残り、その一つに美作後南朝・植月御所という 歴史に埋もれた存在もあります。 植月村は美作管家の一大勢力・植月氏の領地であり菅家は南朝支持で 悪党に加わったという史実もあるそうです。 美作の人々が今に至るまで南朝・後醍醐天皇をたいせつに思う理由が そう言った歴史の中にあるはずだと私は思います。 作楽神社そのものは明治の初めに津山藩主松平慶倫によって建てられました。 明治末期に俳優・歌手の川上音二郎が拝殿と石橋を寄進しています。 昭和になって立派な社殿に建て替えられ今の姿になっています。 戦後になって福田景門氏(1927~)によって守り続けられています。 参拝者を増やす事は津山全体の観光客を増やす事に直結しています。 福田先生の志を継ぐ気持ちのある方は作楽神社へお参り下さい。 作楽神社をたいせつにしたいと今よりも多くの地元の人々が 集う事がまず一歩ではないかと私は思うのです。 #
by tatakibori
| 2020-01-01 08:03
| 神社
験(しるし)なき物を思(も)はずは一杯(ひとつき)の濁れる酒を飲むべくあらし 令和の典拠は万葉集・大伴旅人卿の「梅花の宴」ですが、ここでは「讃酒歌十三首」の一つを取り上げました。 旅人の讃酒歌を仏教戒律への皮肉や度重なる嫌な出来事による失意のものと解釈される事もあります。 もちろんそう言った側面もあるでしょうが、旅人にとって飲酒は完全無欠な遊びであります。 その「遊び」とは魂を太くし大きくする振舞いであり、神聖な祭そのもののようです。 旅人は西暦665~731年ですから、古事記(712)、万葉集(783年に旅人の子・家持によって最終的に編纂された)の 時代を生き、随から唐の時代の文化を肌で学び、古代の日本文化の成熟に大きな影響を与えた人物だと思います。 「令和」よって旅人が見直されるのはたいへん喜ばしい事です。 #
by tatakibori
| 2019-06-07 11:03
| 仕事
木端仏の制作という大きな仕事があったからです。 常住寺は岡山市にある天台宗の寺院でかつては岡山藩主池田家の 祈祷所でもあり本堂の建築は総欅で彫刻なども見事なものです。 残念ながら昭和の高僧葉上照澄大阿闍梨を最後に無住となり 荒廃してしまいました。 今は天台宗岡山教区が管理し、宗教を越えた人道援助NGOである RNNの拠点としても活用されていますが、何とか元の姿に 再興したいと願う近隣の住民、天台宗関係者によって 少しずつ整理されてきています。 そして彼らにより復興プロジェクトの一環として 三千佛堂の建立を祈願されたのです。 私ども昭雲工房としてその願いに応えるため 全力をあげて制作した次第であります。 前もって連絡すれば開けていただけます。 連絡先は 常住寺復興プロジェクト委員会 090-3636-3744 岡山市中区門田文化町2-7-19 facebookページもあります。 圧巻の三千佛に包まれた感覚は未知の体験です。 是非ご覧いただきたいと思います。 #
by tatakibori
| 2019-05-10 10:36
| 仕事
時々ですが、「もっと積極的に・・・」とか「お金儲けをしなさい」とか
「打って出なければ・・」と言われる事があります。 先日、ニュースでソフトバンクが上場すると言ってました。 まだ上場してないのかと思ったら、持株会社のソフトバンクグループでなくて 完全子会社のソフトバンクで、あの携帯電話事業だそうです。 持株会社があるのに子会社が上場・・・???全く理解できない話ですが、 それにより数兆円の資金が調達できるそうです。 孫会長は人に喜んでもらえる事業を目指して一代でここまで上りつめた人です。 私が子供の頃に大人たちが「一億人の日本人から一円づつ集めれば一億円になる、 そんな事業がある種の理想だ。」と言うような話をしていたのを思い出します。 孫正義はそれを具現したのだと思います。 同世代的にはビル・ゲイツ、スティーブ・ジョブスですが、天才発明家と違って 経営者としての才能が高いのが孫正義だと思います。 あれが頂点として、庶民的にお金儲けを真剣に考えたら・・・・。 想像というか、妄想を膨らませてみました。 特別な才能や国家資格など無しにお金儲けをするなら、 言葉は悪いですがある意味での搾取が手っ取り早いです。 資金と人を大勢集めて公的なお金を使った、非営利(的)事業をするのです。 お金集めには新興宗教的な方法もありますが、個人のお金を直接集めるのは たいへんな手間と苦労がありそうです。 具体的には医療保険、介護保険・・・など国のお金を利用するわけです。 大きく稼ごうとすると悪意や欲望が見え見えになるので、 上前をうすーく上手に取らなければなりません。 ばれないようにするには私生活にも気をつけるべきです。 立派な住宅や高級車などもっての外です。 ・・・などと考えていくと、今どこでも多くの人がやっている 介護、福祉事業にきわめて近いのではないかと気がつきました。 結局は人間の営みは崇高な理念や志があるかどうかで 周りの評価が大きく違ってくるのだろうと思います。 周りの人でなくて、自分にとってたいせつなものは 何か・・そういう事でもあります。 私の場合、これから大きく稼ぐような事はありませんが まだまだ仕事を続けたいと思っています。 できるだけ「誠意」のある仕事をしたいと思います。 明日は私の62歳の誕生日です。 そんな事を考えました。 #
by tatakibori
| 2018-11-18 09:17
| その他
時は流れ、15年を経過したサクシードの隣はオシャレなゴルフⅥのワゴンです。 車体の幅は10cm以上違いますが、ウインドシールドの上端の幅はサクシードが広いです。 屋根の長さも、おそらく20cmくらい差があります。 タイヤのサイズに至っては205/55-16と165-13 6PRと雰囲気が全然違います。 国産よりやや大きめにとったフロントのネガティブキャンバーと ドイツ車特有の固いバネで低速からしっかりしたステアリングの手応えで 安心感があるそうです。 荷室を覗き込んで見ると、印象としてはサクシードの半分くらいは積めそうな広さです。 快適さと安全を求めるならゴルフ・ヴァリアントも選択肢の一つですが、 荷物と維持費が最優先ならスズキ・エブリイが良いかなとも思います。 サクシードは最近、ドライブレコーダーを取り付け、 スピーカーのユニットをアルテックに変更して、 安全性と音質の改善を行いました。 あと少しで20万km、いつまで乗れるか不安な部分もあります。 新型にMTが無いので同型車への買い替えのつもりはないです。 クルマ好きのおっさんとしては、こんな事を考えている時間が幸せですね。 #
by tatakibori
| 2018-11-03 20:29
| 日々の生活
|
カテゴリ
以前の記事
2023年 07月 2023年 05月 2023年 03月 2023年 02月 2022年 12月 2022年 06月 2022年 01月 2021年 09月 2021年 04月 2020年 12月 2020年 05月 2020年 01月 2019年 06月 2019年 05月 2018年 11月 2018年 08月 2018年 05月 2018年 04月 2018年 03月 2017年 12月 2017年 11月 2017年 08月 2017年 06月 2017年 04月 2017年 03月 2017年 02月 2017年 01月 2016年 12月 2016年 11月 2016年 10月 2016年 09月 2016年 08月 2016年 07月 2016年 06月 2016年 05月 2016年 04月 2016年 03月 2016年 02月 2016年 01月 2015年 12月 2015年 11月 2015年 10月 2015年 09月 2015年 08月 2015年 07月 2015年 06月 2015年 05月 2015年 04月 2015年 03月 2015年 02月 2015年 01月 2014年 12月 2014年 11月 2014年 10月 2014年 09月 2014年 08月 2014年 07月 2014年 06月 2014年 05月 2014年 04月 2014年 03月 2014年 02月 2014年 01月 2013年 12月 2013年 11月 2013年 10月 2013年 09月 2013年 08月 2013年 06月 2013年 05月 2013年 04月 2013年 03月 2013年 02月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 11月 2012年 10月 2012年 09月 2012年 08月 2012年 07月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 11月 2005年 09月 2005年 08月 2005年 07月 2005年 06月 2005年 05月 2005年 04月 2005年 03月 フォロー中のブログ
Project The ... OTの日記 バリ日和 Room 天文中年の部屋 髭と眼鏡 ★ MOGERAND-I... 地味庵 Studio Okamo... ひのき草木染織工房&ギャラリー 瑠璃色の光を探して 日記のような写真を hiroko hosom... Windpath おかやま街歩きノオト(雑記帳) フルーティストAKIKO... リンク
ブログパーツ
ライフログ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||