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ヴァイナル

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アナログのレコードを英語で「vinyl」と言うそうです。
ヴァイナルと読みます。
日本でも最近はレコードをビニールと言う傾向があります。
レコードは素材が塩化ビニールだからですね。
CDは素材がポリカーボネイトですが、ポリカと言う人はまだいません。
最近は音源がデータ化してCDも既に過去の遺物になったようです。
ハイレゾとか言うCDよりもデータ量の大きな音源に移行しつつあります。
今世紀初頭まではレコードを持っているけどCDを買うというのが
少し贅沢な行為でしたが、最近はデジタルの音源はあるけど
やっぱりヴァイナルを持つのが贅沢のようです。
私の世代はレコードが爆発的に売れた時代の若者ですから
思い出の音楽の中古レコードが手に入り易く、その贅沢を
楽しむに好都合です。
運が良ければほとんど再生してないようなコンディションの
良いものに出会えます。
不思議にデジタルでは味わえないような音がそこに
あるように感じます。

# by tatakibori | 2023-05-23 20:31 | オーディオ

新たな展示場

毎年のお正月に開催していた新作展を2回休んでいるので
心配してお声かけ下さる方があります。
今後の新作展は工房で開くように計画を進めております。
新会場は元窯小屋で、すでに窯は解体して
床はその廃材のレンガを敷き詰めました。
一人でやっている作業なので何時完成するか
未定ですが、やっと先が見えてきました。
冷房も暖房も必要ない良い時期に開催したいと思っています。
建物は広さが約8坪で電気も水道も無い状態です。
今後も備える予定はありません。
設備に投資した分が作品の価格に反映されるように
なる事は私の望みではありません。
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建物の外観、木造ですが屋根も壁もスレートです。
台風で傷んだ屋根の修理がたいへんでした。
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窯の解体と床のレンガ工事を一人でするのもたいへんでした。
内装は展示台と少しの壁を取り付けます。


# by tatakibori | 2023-05-03 16:32 | 仕事

4月に東京・目黒で個展です

2年ぶりの個展です
会期は4月13日(木)~29日(土)
東京都目黒区目黒本町5-11-20
ギャラリーつつい
東急目黒線・武蔵小山駅・西口
目黒区中央体育館近く

私は14日(金)正午頃から17日(月)午後2時過ぎ
の間は会場にいます。
小さな作品が中心ですが
力の入った最新作ばかりです。
お会いできるのを楽しみにしています。

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# by tatakibori | 2023-03-24 15:32 | 仕事

棟方志功の手紙3

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昭和33年10月に棟方志功はかなり衰弱してきた祖父を東京へ招きました。
棟方先生は付き添いの父と2人分の旅費を送り、
東京でのタクシー移動なども全部手配したそうです。
手紙にもあるとおりベネチアビエンナーレで大賞を受賞した
棟方志功は多忙で思うように祖父との時間が取れなかった事を
悔やんでいます。
祖父は手土産に鬼の顔のような面を彫って持参しました。
父は絵具、バレン、古着のコールズボンなどと、兄と私への
ブリキの自動車を貰って帰ったのを部分的に覚えています。
早熟で記憶力の良い山田家の特徴と言うか、わずか2歳の幼児にしては
よほど印象の強い出来事だったのでしょう。
棟方家の豪華な客室とふかふかの布団、クマの毛皮の敷物に
度肝を抜かれたと父が何度も話していました。

手紙は・・
この度は、わざわざ遠路をたどり来てくださった事々
ありがたく、久しくにお目にかゝれまし事、
よろこび以上でした。あのいそがしさ、せわしなさに、
ゆっくりと語り得なかった事をふかくおわびしてゐますが、
こんどは、こっちから、是非にもおじゃまいたしまして
語るのを得たくと切々なるものあってゐます。
折角に、おつくりくださいました、『大面』は早速に
画室正面の画架に架して拝してゐます。

しかし、この時に棟方先生は父にかなり厳しい話を
し父はショックを受けたそうです。
どう生きて行くのか父の甘い部分を見て先生は
弱っていた祖父に代わり何かを伝えようとしたのかも
しれません。
その事もあり、遠い東京というのもあり、超多忙な
棟方先生と我が家はだんだん疎遠になっていきます。


# by tatakibori | 2023-02-12 15:29 | その他

棟方志功の手紙2

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祖父宛の棟方書簡はとても面白いので
もっと紹介したいと思います。

この度もありがたく存じました。
山田様とお会いして全く二日をたのしく騒ぎ語り
通しました事々のよろこびをありがたさであります。
あの御神社と日の丸の御旗を拝んで山田家に
向ふ途中のよろこびはまた何とも言えない事です。
無上であります。みづかい時間ですが
どんなに長いよろこびも長く長く持ち
つづけて今もつづいてゐる事か、
皆々事々に礼拝です。

何度も読んでいるとこの文章に染まってしまいそうな
個性的で感情の深い表現の文章です。
いや、すでに色々と影響を受けてしまっています。
富山から鳥取の支援者宅を経て我が家に立ち寄り
倉敷の大原さんへ向かうというルートで
何度も我が家を訪ねたそうです。
長い時は一か月ほども滞在し
作州を楽しまれたと聞いています。
極端に貧しかった開拓者のボロ家で
下戸で一滴も飲まなかった棟方志功を
どうやってもてなしたのか不思議です。



# by tatakibori | 2023-02-11 18:37 | その他