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本当にやりたい事は何だろう

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私自身の事を白状すれば、本当にやりたい事が今の仕事だと
胸をはって言える様なものではありません。
色々な事情があって父のサポートをしながらできる事は
他に無かったと言うのが正直なところです。
それでも若い人から見れば30年続けられた実績と今の生活の
基盤があるではないかと言う事になります。
「だから大人はずるい。」という見本のような無責任さかもしれません。

最近になって私はこう思うようになりました。
どんな仕事でどんな生活であろうともその中にささやかな喜びを
見出し明日への希望をつなぐのが正しい生き方なのです。
燃費が1km/L向上したとか、2円安い灯油を見つけたとか
日々ブログのアクセスの増加を目指すとか
ipadの発売日に並んで買うとか
他人にはどうでも良いような喜びで充分なのです。
それが生きていく希望の糧になりさえすれば良いのですから。
けっこうたわいのない幸せを人は求めているものです。
若者にそれを教えるためには好きな事(趣味など)を楽しそうに
語る事が第一歩だと思います。
ささやかな節約でもたわいのない趣味も美しく語れば
魅力のある人生に思えるでしょう。

切羽詰まってどうしても買わなければならないのに
高価な一眼デジカメを選んだりは普通はしません。
楽しめる余裕が欲しいから買ったのです。
その余裕こそが生きていく糧だから必要なのです。
姑息な言い訳は奥様へだけにしておきましょう。

故長岡鉄男氏は「職業は世襲で人は趣味に生きれば良い」と言いました。
あの時代ならまさにそのとおりだと思います。
21世紀ではそれでは食っていけないのが厳しいところです。
職業に目的意識を持つのは難しいからこそ
そういうささやかな喜びを作る人間が生き残れるように思います。
やりたい事を探せというのは正論のようですが
何か大きな勘違いがあるようにも思えます。
私の人生を振り返ってそう思うのです。
大きな夢を持ち、目標に向かって邁進するような人生というのは
ある意味で自分の事しか考えてない勝手な人生です。
総理大臣になる人は全てそうだから国民の大部分は彼等に反感を感じるのです。
ほんとうにやりたい事はささやかな事で充分です。
by tatakibori | 2010-06-05 20:58 | その他
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