人気ブログランキング | 話題のタグを見る

from USA

from USA_d0006260_9334974.jpg

サイモン&ガーファンクルと・・
from USA_d0006260_9342927.jpg

ニール・ヤングやCSN&Yも好きです。
ここまで紹介したら、皆さんお気づきでしょうがアメリカの音楽に趣味が集中しています。
英国のロックもブラジル音楽も好きですが、
それらもアメリカ経由のものが圧倒的です。
ロックやソウルの原点と言えるブルースもあります。
またそのルーツであろうアイルランドの音楽も少しばかりコレクションしています。

私たち日本人の中年層の好みは全てアメリカ文化と言って過言ではありません。
敗戦後のアメリカ主導の政策によって教育されたからそうなったとも言えます。
それ以上にアメリカのポピュラー音楽が優れていた事も当然あります。
しかし、本質的にはアメリカの映画やジャズを日本に紹介する事により
文化の共有という「侵略」が行われたのは間違いありません。
自動車も同じです。
ドイツ車やボルボが人気になったのもアメリカ経由である事は多くの人は気づいていません。
悪いものが入ってきたのではないから、否定はしません。
遡って考えると、これは敗戦後の傾向でなく明治以降ずっと続いてきた
西欧へのコンプレックスが根底にあるようです。

私の仕事で考えてみましょう。
私は美術の世界で分類すると柳宗悦の民芸運動の流れを汲んでいる事になります。
極めて日本的世界で民族主義的とも言えるようですが、
深く観察していけば「西欧から見た日本の民俗美」という視点である事に気がつきます。
まるでカーグラフィックの欧州車至上主義と同じ世界であるようにも見えます。
柳宗悦は「在日日系英国人」のように思えてきます。
日本人である事を捨てて見ると素朴な日本文化に新鮮な感動があったのです。

先日の尖閣での衝突事件で多くの日本人は忘れていた多くの事を思い出したようです。
歴史認識は共有できないと言う事を含めてです。
「邪馬台国の卑弥呼」は「魏志倭人伝」にある僅かの記述です。
日本人の大好きな「外から見た日本文化」ですから新鮮な感動があり、
ありがたく教科書に載っているので多くの日本人は信じています。

家庭、学校、社会における教育は重要で、それが体に染み付いていきます。
何が真実か、私たちはどこから来て、何処へ行くのかと言うような
人間としての深いテーマを懐の深いアメリカ音楽から学んだような気がします。
これが退廃的で悪だと言うのは浅い考えのように思えるのです。
カナダ人のニール・ヤングが調子外れのエレキギターを弾きながら
南部黒人差別をテーマに「サザンマン」を歌ったのは滑稽にも見えますが
社会を少しくらいは変えたに違いありません。
by tatakibori | 2010-10-13 10:19 | 音楽
<< アート cocaine >>