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叩き彫スピーカー番外編・ボイド管スピーカー

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ボイド管とはコンクリートの型枠に使う建築資材です。
厚手のボール紙で出来た筒の大きなものです。
塩化ビニールの大きなパイプを利用したスピーカーを作っている人達もあります。
もともと自作スピーカーはコンクリートパネル用や構造用の合板を
利用して作るのですからボイド管利用は自然な発想です。
大きな利点は軽くて強度のある長い構造です。
スピーカーのエンクロージャー(箱)の理論は色々とあるようですが
数をこなしていくと気がつきますが、長辺が長いほど低音がすっきりすると思います。
バックロードホーンや共鳴菅も折り返しがなければ歪が減るのは体験的に理解できると思います。
長いパイプはとても大きな笛のようなもので低音だけでなく中高音も盛大に響かせます。
バックロードホーンを自作した方なら苦労した経験をお持ちのはずです。
共鳴菅、バックロードホーン、音響迷路型のような動作を狙いましたが
響きすぎたのでグラスウールをたっぷり入れて末端にはバスレフダクト付きの
フタを取り付けタイムドメインタイプを横に寝かせたような形状になりました。
ユニットに正対しないのがミソです。
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一時テレビでも話題になった波動スピーカーを贅沢に作り直したようなものになりました。
全長2メートルはダテでなく品位の高い低音を奏でます。
ユニットもFE103Enより高品位と思われるマークオーディオです。
工事現場風の見た目はともかく実験としてはかなりの成功の部類です。
オーディオ的にどうとか言うより響きの良いBGMです。
波動スピーカーを買った人から見ると乱暴過ぎる実験に思われるでしょう。
by tatakibori | 2012-04-05 08:51 | オーディオ
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