還暦近くまで健康で生きていれば若い頃にやりたいと思った事や
夢はたいがいのものが出来ているように思います。
それは大きな夢ではありません。
ほとんどは日常的な生活の範囲を越えないささやかな事です。
高校生の頃に思った、いっぱい本を読んでみたいとか、
レコードをたくさん集めたい、スポーツカーに乗って
ぶっ飛ばしてみたいというような子供っぽいお話です。
使命と思い家族のためにやった多くの事もそれなりに
成し遂げたと思います。
クラフトデイズの目標に掲げたのも若かった日の夢のひとつでした。
案外にこれが一番簡単だったように思えます。
高齢化時代でまだ人生に残された時間もあるようです。
私に、実現不可能だと思うような夢が一つあります。
それは芭蕉における蝶夢のような仕事です。
蝶夢は芭蕉の没後の俳人ですが、芭蕉が今に伝わる
日本の最も優れた文学者であるのは蝶夢の功績と
言っても過言ではありません。
wikiにこう書いてあります。
蕉風俳諧の復興を志した。芭蕉70回忌法要に大津馬場の義仲寺(芭蕉墓所)を訪れ、その荒廃を嘆き再興を誓った。
35歳のとき法嗣某に帰白院を譲り、洛東岡崎に草庵「五升庵」を結ぶ。
そして義仲寺翁堂などを再建し、1793年に芭蕉100回忌を盛大に成し遂げた。
また松尾芭蕉の遺作を研究し刊行した『芭蕉翁発句集』『芭蕉翁文集』『芭蕉翁俳諧集』の三部作は、
はじめて芭蕉の著作を集成したものである。
『芭蕉翁絵詞伝』は本格的な芭蕉伝として有名。
ほかにもたくさんの著作を出版した。
俳書を収めるために義仲寺に設けた粟津文庫も蝶夢和尚の功績である。
蝶夢に強い憧れを感じますが、
私に出来る事は何だろうかと考えているのです。
具体的な事がまだ思い浮かびませんが、
それでもぼんやりとした気持ちがあります。