遠世もの この浪のおと 水脈をひく まつりの船は 夢のつゞきに
右、家島祭日。と記されています。
もう一つ
とこ世もの とほ世のものか 家島の 祭りのあさの 波の音かな
(右、播磨沖)
という歌もあり、これは棟方志功の作品にあります。
家島の人々はこの作品をたいせつに思っているようです。
家島諸島は小豆島と淡路島の間で姫路の沖、十数kmに浮かびます。
大阪城築城の時にも使われた大きな石の産地です。
近年は関西空港などにも大量の石を使いました。
石があるという事もありますが海上輸送というのが便利で
まさに地の利を最大限に生かして、人々は豊かに暮らしています。
もちろん瀬戸内の魚も美味しく良い所だそうです。
島の祭りはどういうものか知りませんが、漁業に密接な関係もありそうです。
保田師は大和桜井の生まれですから海には馴染みはなく
島の祭りに新鮮な感動を覚えたことでしょう。
じつはこの作品は失敗してやり直しました。
たまにはこういう事も起こります。