人気ブログランキング | 話題のタグを見る

闘争心

テレビでは連日、大相撲の若い力士が死んだ話をしています。
どうも慣習的にこういう「かわいがり」があったのは事実のようです。
もともと体が大きくて力が強い若者は気は優しいのが当然でしょう。
それを闘争心がある強い力士に育てるにはイジメ抜いて鍛えるのが
手っとり早いのです。
まるで戦争中の軍隊で行われていたようなしつこいイジメ教育です。
父の世代では、旧制中学の時には軍人が配備されていたし、
部活はグライダー部と臨戦態勢そのものの教育を受けたのです。
全員がそうとは言いませんが、今になってその協調性のない
攻撃的な部分がボケとともに強くなり、まわりの人間が苦労している
場合が多いようです。
ボクシングの亀田一家の教育も似たようなところがあります。
オリンピックでの北朝鮮の選手の活躍をみると、同じような教育を
受けているのかと想像してしまいます。まあ、軍事国家には違いないから
そういう事なんでしょう。

そんな話をしていたら、小僧が学校であった話を始めました。
柔道の時間のことです。試合形式だったのですが、だいたい
体重別に相手を決めて団体戦をしたのです。
そこまで全部引き分けで小僧の出番、大将戦になったのです。
小僧の相手は闘争心が強く絶対に負けない作戦に出たそうです。
昔、オリンピックでよくあった外国人選手と日本選手の対戦の
パターンで腰を引いて逃げの体制です。
しょうがないので引っ張りまわしていたら相手はヘロヘロになり、
帯が解けて「止め」が入り、あと9秒になったそうです。
「始め」と同時に攻撃しなければなりません。
少し強引に投げをかけたら闘争心むき出しの抵抗をしたので
つい本気になって大きく投げてしまったそうです。
相手は無駄な抵抗が災いして全く受身の態勢がとれず
肩から落ちたのです。
その後、痛みがあり病院へ行ったそうです。
その生徒は小さい頃からスポ少で鍛えられて、闘争心が強く
負けず嫌いだったのです。
相手が小僧だからこそ負けたくなかったのが本心らしいです。
もちろんその子は野球部です。
そういう事が起こらないように学校にも注意をしてきましたが
あまり真剣には聞いていなかったようですね。

いまだに闘争心を育てる教育はどこでも行われている
という話です。
by tatakibori | 2007-09-28 19:27 | その他
<< 羈旅ノ歌 紫香樂宮址 >>