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昭和48年の改革

私はその大きな革命をそれとまったく気付かないで生きてきたようです。
昭和48年6月18日に施行された(?)当用漢字改定音訓表というのがあります。
それ自体は常識的な範囲内のものだと当時は呑気に見過ごしてしまったのです。
しかし最近、若い連中に漢字に弱いとか誤字や誤用が多いと指摘されます。
例えば「山勘」を「山感」と書いたり、「気遣い」を「気使い」とするような事です。

昭和48年は高校2年生の時で、漢字教育の改革は私の世代には関係なかったのでした。
それ以前の漢字の大きな改革は敗戦後の昭和21年に占領政策の一環として
日本語の美しさを崩壊させるために行われた屈辱的なものでした。
ちょうど1940~50年代生まれの中高年世代は悲しい事に腑抜け日本語教育を
受けて育ったのです。
それ以降に中学校で漢字を習った世代との差はハッキリしています。
ラインを引くと1960年生まれ前後が境界線です。

私達の世代が受けた学校教育が如何にお粗末なものであったかは
あまり語られる事もありません。
1970年前後は教員組合の活動も活発で日本の既存の価値観を崩壊させるために
一生懸命だった教師も数多く学校にいたのです。
私が中学の頃は教室でも先生の方を向かず、宿題もない全く変なことでした。
高校でも宿題なんか無かったように思います。
そういう間違った教育を受けた世代がどんどん老人になって勝手な事を言い出します。
年金、医療、介護の問題に直面した時にその弊害が出てくるような気もします。
まさに教育の時限爆弾です。

話は横道に逸れましたが、日本語の美しさや漢字の意味深い使い方を
正しく理解しなければ若い世代に対して説得力が無いと反省しているのです。
by tatakibori | 2008-07-08 11:06 | 日々の生活
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