丸5年で8万km走ったサクシードのプラグを一回も交換していない事に気がつきました。
燃費に悪影響が出る前にと交換しました。
サクシードのエンジンは1NZ-FEというトヨタの最も数多く作られる汎用エンジンです。
徹底的に合理化された使い易いユニットです。
VVT-iというのは可変バルブタイミングという意味。リフト量も可変です。
ホンダのVTECと同じような意味です。1989年、VTECインテグラの登場は
自動車エンジンの歴史的にみても大きな出来事でした。
わずか1.6Lで3Lのエンジンのパワーを簡単に出して世界を驚かせたのでした。
時代は変り21世紀ではそれがベーシックエンジンです。
この1.5Lエンジンでも20年前の3Lクラウンよりはるかに速く走ります。
黒いカバーはプラスチックで4本の10mmのボルトで止めてあり
簡単に外れます。
カバーの中はこんなです。
ダイレクトイグニッションですからプラグの上にそれぞれコイルが別に付いています。
このエンジンからトヨタはタイミングチェーンで普通のDOHC4バルブエンジンになっています。
私のような年寄りにはありがたくて涙が出そうな大サービスです。(笑
初代スカイラインGT-Rへの憧れが蘇る瞬間です。(爆
特別な工具は必要ありません16mmのプラグレンチが要るだけですね。
外したプラグと新品の比較です。
かなり角が取れてギャップも広くなっているようです。
この角度から見るときれいに使い込んでありますね。
4本とも同じような感じでバラツキはありません。
新車装着はデンソーで、取り付けたのはNGKです。
点火時期は自動的に調整されるので劣化したプラグでも不具合は全くなかったのです。
新品に換えるとやや低速に粘りとトルクが出てクルマが穏やかに動くような印象です。
高速回転での印象の差はほとんどありません。
燃費も新車時から数値的に落ちているのでないですから、
今回の交換で何かハッキリした変化が得られるものではなかったようです。
でもこのまま16万kmも使用できませんから、ちょうど換え時だったと思っています。
プラグにもプラチナとかイリジウムなどレアメタルを使った高級品があり
マニアの好奇心を刺激するような効能が書かれています。
このあたりはオーディオと似たような世界があります。
以前MR2に乗っていた時は標準仕様でプラチナプラグを使っていましたが
特別に寿命に差があるようにも思えませんでした。
今は実用的な商用車ですからそのような貴重な金属の無駄な消費はしません。