(木版画の下絵・スサノオノミコト)
11月3日は文化の日で文化勲章の伝達式です。
今年はノーベル賞受賞者が多いのでけっこう賑やかになりそうです。
文化勲章を辞退した人が今までに4人います。
先ず、民芸の陶芸家・河井寛次郎です。
無位無冠の陶工として賞とは無縁の創作活動をしたかったのです。
その作品には銘も入っていませんでした。
信念の人です。
次に、熊谷守一
「これ以上人が来てくれては困る」という理由です。
古の哲学者のような人でした。
そして大江健三郎
「私は、戦後民主主義者であり、民主主義に勝る権威と価値観を認めない」
ノーベル賞が欲しくてたまらなかったのですが、これが言いたかったのでしょうね。
ちょっと変な人です。
もう一人、杉村春子
「自分には大きすぎる」、「戦争中に亡くなった俳優を差し置いてもらうことはできない」
ちょっとだけ反体制風のイメージもありますが、他の色々な賞は受賞しているので
大江のように反天皇と言うほどの左翼ではなかったようです。
すごく純真な人でした。
大江以外は妙に身近に感じる人ばかりなのが不思議です。
河井寛次郎は副賞として松下製の大型カラーテレビがあると聞くと
「それだけもらうのは出来ないだろうか。」と言ったという伝説が
ありますが、真偽の程は定かではありません。
たぶんウソだろうと思います。