何に此 師走の市に ゆくからす 芭蕉
元禄二年歳末、近江膳所での作
芭蕉が師走の市に買い物に出かけたかどうかは議論があるようですが
父の解釈は、この拓本版画によると
・・どうも出かけたとしています。
この前に
「年の市 線香買に 出でばなや」
という句もあるようで
歳末の膳所の町の賑わいにひかれて出かけたようですね。
お正月があるから
だらだらしないで、けじめをつけて生きていられると
多くの人が思います。
それは素直な人間の考えです。
お正月はどこにくるのか。
それは榊をかえて、鏡餅を供え蝋燭を灯した神棚だったり
新しいお線香の香りにつつまれた仏壇というのも
日本人の心情だと思います。
師走の市も初詣も気分があらたまって気持ちの良いものですが
交通事故だけには充分なご注意をお願いします。