2012年 07月 10日 ( 1 )

「この国」

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ギボウシは東アジア原産で「江戸時代の日本で変異個体が多数園芸品種として固定され、
さらにこれがシーボルトらによってヨーロッパに紹介されてヨーロッパでも多くの品種が育成された。」
とwikiにあります。
写真の種はヨーロッパからの輸入品ですから先祖の故国に帰った「日系ヨーロッパ人」みたいなものです。
90年代には「在日・日系フランス人の心意気」というようなスタイルが提唱された事もあり
やや日本を離れて人生観を考えるような人もありました。
その名残なのでしょうか我が国の事を「この国」と言う政治家がとても増えています。
公に「この国」と言って流行らせたのは故・筑紫哲也だったそうです。
やや日本を捨てている大江健三郎のような人ならそういう言葉を使っていても
違和感を持ちませんが政権与党の代議士が使うと逃げ腰のように思えます。
「この国」は離れて見る客観的な立場を主張しますが、見下しているように
受け取られる可能性があります。

言葉遣いというのはとてもデリケートで自分の優位を示す言葉を無意識のうちに選んでいる事があります。
夕方のニュース番組に出てくるキャスターが「なるほど」という相槌を打つのがとても気になります。
年長のゲストに「なるほど」を使うのはたいへんな無礼に見えます。
美作地方では微妙に相手を見下す時、一人称に「こっちの者」と言います。
じつに見事な言い方です。相手との間に確実な線を引くのです。
言葉は少し変えるだけで敵意や差別を表すようになる典型だと思います。

「この国」なら「あの国」とか「私の国」が別にありそうに思えるのは私だけでしょうか。
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by tatakibori | 2012-07-10 18:24 | 愚痴 | Comments(2)